メキシコ北部のチワワ州ナイカ鉱山の地下 300m にある洞窟。 洞内は石膏の水和結晶である透明石膏(セレナイト)の巨大結晶で埋め尽くされている。最も大きな結晶は長さ 11m、直径 4m、重さ55トン。 洞窟自体は長さ 27m、幅 9m ほど。洞内は非常に暑く気温は 58℃ に達する上、湿度 90-100% を保っている。
【メカニズム】
石灰岩の地層に断層が入り、洞窟ができる。
マグマだまりから熱水が吹き上がり、洞窟を満たす
結晶は石膏(せっこう)<CaSO4・2H2O>・硫酸カルシウム2水和物
過冷却度が大きすぎると、結晶核(種)が多くなるため、結晶は大きく成長できない。
過冷却度がわずかな58℃で洞窟内が長時間保たれ、結晶が大きく成長した。