集落支援員制度


 今年3月、国の過疎対策が大きく変わる。これまでの「モノによる支援」から「人による支援」に転換する。始まるのは「集落支援員制度」。過疎に悩む全国の集落に専門の相談員を置き、集落の課題や要望を聞き取る。そのうえで対策案を作り、市町村と連携して実現を図る。その人件費や活動費を国からの交付税でまかなう仕組みだ。

 背景には、昭和45年の過疎法制定以来、道路や施設建設などに合計75兆円の予算が注がれながら過疎化がストップしなかったことがある。この新制度には可能性と課題が混在する。モデルの一つとなった新潟県の限界集落には、活気が戻りつつある一方で、集落支援員の人選やバックアップ体制、活性化策の継続性など解決すべき課題も多い。

新潟県上越市中ノ俣集落
NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部

定額給付金に橋下知事が独自プラン

 大阪府の橋下知事はきょう、迷走を重ねる定額給付金について、年収400万円という所得制限を設け、余った金を学校の耐震化工事などに充てるという独自のプランを発表した。さらに所得制限によって発生する膨大な事務作業に、3000〜4000人の失業者を雇うアイデアも披露。臨時雇用される失業者の給与は、大阪府などの職員とワークシェアリングすることで捻出するという。

 日本経団連の御手洗会長はきのう、今後の雇用対策として、各従業員の労働時間と給料を減らすことで解雇などを防ぎ、従業員の数を確保する「ワークシェアリング」も選択肢のひとつであると発言した。これに対し、電機メーカーのトップからも肯定的な意見があがった。富士通の野副州旦社長は「雇用を守る一つの方法論だと思う」と発言。シャープの町田勝彦会長も「ワークシェアリングの考え方は賛成だ。給料が下がったとしてもみんなで分かち合うべき」と語った。

cf) 大分県姫島村のワークシェアリング

読みたい本

カラマーゾフの兄弟
 (光文社古典新訳文庫)(ドストエフスキー著)

 父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが…。

調べたいこと

調べたいことを列挙

■ 紀勢線開通50周年企画

■ 雇用 尾鷲を離れる若者の声 「年越派遣村」

■ 漁業 ▽採石業による海岸への土砂流出の実態▽韓国人海女の実態

■ 医療 たらい回し 小児科、産婦人科の勤務実態

■ エネルギー 原発事故の歴史スクラップ