今の夢一覧

①手に入れたいもの(having)

▼トランスサイエンスを自分ごとにしたい
トランスサイエンス(エネルギー・気候変動・放射線)の現場を取材し、
自分ごととして考えたい
世界の違う立場の人の気持を知るために、海外に行きたい

北欧・欧州の再エネ事情について詳しくなりたい
海外のサステイナブル都市の情報をまとめたい
エネルギーの最新技術の現場に行きたい
再エネの現場を取材したい
再エネの現場をリストアップしたい

ドイツでエネルギーの取材をしたい
デンマークに行きたい
スウェーデン・マルメに行きたい
マレ島に行きたい
ツバル諸島に行きたい
北杜市太陽光発電所に行きたい
幌延町の地層処分の研究所に行きたい
HEMSを取材したい
横浜市のスマートシティの実証実験を取材したい
横浜市のIPCC報告会を取材したい

▼知識欲
エネルギーについて詳しくなりたい
気候変動について詳しくなりたい
放射線について詳しくなりたい
うまく場をつくれるようになりたい
WSについて詳しくなりたい

▼英語
英語を話せるようになりたい
日常英会話を身につけたい
海外のお客様と積極的に話したい
ロゼッタストーンを最後までやりたい
Studioを活用したい
アメリカ口語教本を実践したい
英単語を覚えたい
海外に行きたい
イタリアに行きたい
海外の文化に触れたい

▼未来館
ブースでの対話を工夫したい
バスでの通勤時間を活用したい
生活に身近な情報からアプローチしたい

▼ソーシャルデザイン
フューチャーセッションに参加したい
リトルトーキョーに行きたい
藤野電力のWSに参加したい
ソーシャルデザインの活動に参加したい
greenzの記事を読みたい

▼Blog
BlogへのOutputを増やしたい
良い対話についてBlogにまとめたい
珈琲の科学をBlogにまとめたい
今までに読んだ本のリストをまとめたい
気になる珈琲店をBlogにまとめたい
WSのWorkについてBlogにまとめたい

▼表現
サステイナブルを暗喩の表現方法で伝えたい
ユーフラテスのように動画で伝えたい
Youtubeで動画を発信したい
リトルプレスを糸で編みたい
切り絵の絵本で科学を伝えたい
素材のテクスチャを集めたい
未来館のBlogを書きたい
RikejoにBlogを書きたい
顔の見えるBlogを書きたい

▼モレスキン
モレスキンへのOutputを増やしたい
週次レビューを再開したい
マスキングテープでのタグ付けを再開したい

▼我究
未来館で何を得たいかを我究したい
プロジェクト「宙と海」の名前を再考したい
プロジェクトのホームページを作りたい
大きな団体で社会を変えたいのか、
生活者に近いサイエンスカフェかを我究したい
自分が何をしたいのかを我究したい
どこに根ざすのかを我究したい

▼人
上田信行さんのWSに参加したい
佐藤雅彦さんに会いたい
斉藤吉彦さんに会いたい
WWFの人たちと深くかかわりたい
鈴木さんのZoomerに行きたい
Scaleに水ようかんを送りたい

▼東北
東北に行きたい
震災後と同じ場所の東北の写真を撮りたい
東北の被災地の子どもたちとWSがしたい

▼趣味
珈琲、音楽、読書、天体観察、イタリア料理、レオ・レオニ
珈琲をうまく淹れたい
珈琲豆を焙煎したい
ギターを弾けるようになりたい
ジャズピアノを弾けるようになりたい
ウクレレがうまくなりたい
ヘッドホンがほしい
天体望遠鏡がほしい
イタリア料理に詳しくなりたい
おいしいパスタを作りたい
自転車がほしい
ファーム・イン・トントに泊まってみたい

▼その他
サイエンスカフェに参加したい
自分のホームページを作りたい
中谷宇吉郎の科学館に行きたい
雪の結晶を観察したい
自宅での消費電力量をグラフ化したい
ファラデーのように、クリスマスにサイエンスWSをやりたい

②自分の目指す人間性(being)

▼人間性
人の話をきちんと聞きたい
会議での発言を増やしたい
会議で人の意見を聞いて貢献したい
人の話を引き出す対話を大切にしたい
笑顔を増やしたい
他人の活躍に嫉妬せずおめでとうと言いたい
相手をほめたい
負のスパイラルに落ち込まないようにしたい
本を読むだけでなく行動したい

▼人
家族を大切にしたい
同僚との飲み会を大切にしたい
後輩を大切にしたい
高校の同級生を大切にしたい
ざっくの仲間を大切にしたい
千葉さんに会いたい
中村さんに会いたい
遠山さんに会いに行きたい
尾鷲の人たちを大切にしたい
前の会社の人たちを大切にしたい

▼交流
メールアドレスの変更を伝えたい
年賀状を出したい

▼期待に応える
学校チームに貢献したい
トランスサイエンスにかかわれることに感謝したい
トランスサイエンスに貢献したい
参加者が楽しいWSを心がけたい

③社会に与える影響(achieving , contributing)

子どもに科学の楽しさを伝えたい
サステイナブルな都市を増やしたい
再生可能エネルギーへエネルギーシフトしたい

今年の10大ニュース

「場をつくる」と「対話の設計」を学ぶ
エネルギーに深くかかわる
気候変動に深くかかわる
深海生物のWSを企画する(8月)


村山斉さんを取材する(6月)
ノーベル賞のBlogを書く(10月)
RikejoでBlogを書き始める


初めて海外に行く(10月)
ロゼッタストーンを始める(11月)

高校の同級生の結婚式に参加する
珈琲をドリップする

ソーシャルデザイン実践ガイド



ソーシャルデザインとは

人間の持つ「創造」の力で、社会が抱える複雑な課題に挑む活動

① 森を知る

社会課題の全容を大きく理解する。
例えば、本を読む、データを集める、現場に足を運ぶ。
集めた情報は「観察シート」や「データ共有シート」などで見える化して、
仲間と共有する。

▼現場を歩く
 頭でっかちになりがちな情報を、五感を使って身体で感じる。
 「観察シート」は観察事象と気になったことは区別して書くことが大切。

▼先人から学ぶ
 文献調査。データ収集。
 過去や歴史は、現在の社会課題を知るうえで見逃せない背景。

② 声を聞く

データ収集や観察から一歩踏み込み、社会課題を自分の問題として認知すること。
人と向き合うことで関係性が生まれ、社会課題を自分ごとにする。
社会課題の深層に触れ、社会課題を自分ごととして深く掘り下げる作業。

声を聞く対象は「森の住人」「森の管理者」「森の活動家」。
「森の住人」とは、社会課題の影響を受けている人のこと。
大多数の声を代弁するような人ではなく、
社会課題に対して強い感情や独自の考え方を持ち、特徴的な行動をしている人。
(エクストリーム・ユーザー)

▼エスノグラフィー
 調査の目的は絞り込まず、十分な期間を費やして対象者と濃密な関係をつくり、
 何度も繰り返しインタビューを重ねる。
 これまでの観察やデータ収集での発見はいったん忘れ、真っ白な心で取材する。
 聞きたいのは「その人にしかできない話」。

▼記録・編集・共有する
 記憶が新しいうちに、インタビューの「!」を抽出する。
 取材相手の「生の言葉」を黄色いふせんに書く。
 その言葉から考える「発見したこと、仮説」を緑色のふせんに書く。

③ 地図を描く

「イシューマップ」
社会課題のどの部分に取り組むのか(プロジェクトイシューの選択)、
課題解決のために何をつくるべきかを判断するための「地図」。

▼システム思考マップ
 社会課題の背景に潜む要因の、因果関係を把握するマップ。
 (参考)「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」

▼ロケーションマップ
 特定の地域や場所に配置された人、モノ、コトに焦点を当てたマップ。
 社会課題と空間・地域・地理に密接な関係がある場合に適している。

▼変化ステージマップ
 課題を抱えている住民が、問題から抜け出すときの障壁を、
 各ステージに分けて整理するマップ。
 例えば「無関心」「関心」「準備」「実行」「維持」の5つのステージ

▼ジャーニーマップ
 社会課題について住民の生活や行動が変化する工程を描いたマップ。
 人の行動プロセスを時系列で表現できる場合に適している。

▼ステークホルダーマップ
 社会課題にかかわるステークホルダー(利害関係を持つ人)の、
 行動や利害関係、アプローチを記した関係図。

▼KJ法
 「KJ法」とは、民族地理学者の川喜田二郎氏が考えた発想法。
 現場の観察を「記録する」→「分類する」→「まとめる」→「発想する」。
 「まとめ」は、異質な情報から要素を抽出して、組み合わせて、
 新しい意味を発見すること。
 KJ法の特徴は、見出しづけと空間配置。

 ① 現場観察、データ収集、取材で集めた情報の要素をふせんに書き出す
 ② 近い関係のふせんを小チームにまとめる
 ③ どうして集めたのかを考えて見出しをつける
 ④ 少チーム同士を中チームにまとめて、見出しをつける
 ⑤ 関係のあるチームを線で結ぶ(空間配置)

 現場観察、データ収集、取材で集めた情報を、KJ法でまとめる。
 人とのかかわりがカギであれば「ステークホルダーマップ」、
 住民の変化がカギであれば「ジャーニーマップ」で整理する。

④ 立地を選ぶ



 

 














「学ぶ、考える、話し合う」討論型世論調査


討論型世論調査とは

情報に基づく熟慮と討議を経て形成された意見を調査すること。
表面的な理解や情報操作のもとで重要な政策課題が決定されることへの疑問が出発点。
「熟議(Deliberation)」を重視している。

討論資料や専門家から情報を提供され、
小グループ討論と全体会議でじっくりと討論をする前後に、
意見や態度の変化を調査する。
公募せずにランダムサンプリングのため、
ごく一般的な人々(サイレント・マジョリティ)の意見を調査できる。

▼全体の流れ
母集団を無作為抽出(ランダムサンプリング)する。
議題となる政策課題について世論調査を行う。(T1調査)
世論調査の回答者から、討論フォーラムの参加者を選ぶ。
討論資料を送り、政策課題について考える。
討論前の調査を行う。(T2調査)
小グループ討論と全体会議を繰り返す。
討論前の調査と同じ調査を討論後に行う。(T3調査)

学ぶ(Learn)

選択肢や論点が整理され根拠となるデータが載っている「討論資料」を読む。

・議題の問題の所在を明らかにし、
・主要な論点を挙げ、
・論点に対する複数の見解を論拠とともに解説する。
これってどういうこと? 自分の言葉で理解する必要がある

内容の妥当性や公平性を保つため、異なる立場の複数の専門家から助言を受ける。
特定の意見に偏らないように、複数の見解をバランスよく取り上げる。

考える(Think)



話し合う(Talk)

討論フォーラムで他の参加者とともに対話する。
15人ほどの小グループに分かれて議論する「小グループ討論」と、
専門家や政策担当者に参加者が質問する「全体会議」を行う。

▼小グループ討論
15人ほどのグループに分かれて議題について話し合う。
モデレーターの存在。

賛成派と反対派が向かい合い、自説の正当性を主張し合う、言い争いではない。
他の参加者を言い負かすことを目的としていない。
「討論」ではなく「対話」である。
合意形成が目的ではない。それぞれの意見や経験を分かち合う。
互いに異なる意見を持っているのは当然であることを前提としている。
対立する考えに触れることで、より充実した意見を形成できるようにする。

自分の意見を伝えるだけでなく、他者の意見を聞くことは大切。
異なる立場の意見を他者から聞くことは、
自分の意見が妥当か、他の考え方はできないかと考えるときに必要。
自分の意見が妥当かどうかは、他者との議論でしか確認できない。

ルール
①全員の意見を尊重すること
②全員が議題の専門家ではないことを認める
③お互いの意見を聞くこと
④立場が異なる人にも、互いに敬意を持ち話し合うこと

▼全体会議


専門家の対話力は大切。
対話力には、分かりやすい言葉で簡潔に答えるだけでなく、
どういう気持でその質問しているのか、質問者の悩みや背景を理解する力も含まれる。
→自分の普段の対話にも当てはまる。


調査について

事前の世論調査(T1調査)、
討論フォーラムの開始前の調査(T2調査)、
討論フォーラム終了後の調査(T3調査)の3回実施する。

質問項目
・議題についての知識について
・議題についての判断について
・判断の前提となる基準や価値観について
・回答者の一般的な価値観について

議題についての知識を問うのは、
理解が深まっているかどうかを定量的に確認するため。

回答者の意見の微妙な変化を把握するため、
7段階や11段階の多段階尺度で質問している。
「どのシナリオが良いですか?」という聞き方はしない。
3つのシナリオのそれぞれに、11段階尺度を使って質問した。
エネルギーWSのリスクの選択や、
 気候変動のMTでの意見の吸い上げで活用しよう。


議論の潮目

議論の潮目とは、
マスコミや評論家の受け売りのような発言から、
自分の体験や身近な事例をもとに、自分の言葉で語るように変わる変化。
世間、国、政府という主語ではなく、
「私はこう思う」「私はこう考える」など、
私が主語になる発言が増えるような変化のこと。
対話の設計では主語になるような発言を増やす場をつくることが大切
 自分の言葉で語られるような話し合い

議論の自分ごと化

専門家もシナリオを完全に想定したり評価したりできない。
専門家も市民と同じ立場にあることを、参加者が理解した。
専門家は必ず回答があり、黙っていても解決してくれる存在ではない
専門家任せを脱して、自分で考えていくべきだ

各シナリオのメリットとデメリットを理解したうえで、
『自分がどういう生活をしたいか』という人生観で選ぶ
そのかわり、選択の結果は自分たちが責任を取るべきと覚悟する。

「『私たちがどんな社会を生きたいのか』とか、
 『どんな人生を生きたいのか』というのを、
 自分たちのビジョンとかバリューを、話せる機会がもっとあったらいいな」。

「メリット・デメリットの比較のような枝葉末節の議論ではなく、
 『自分がどういう人生を生きたいか』で考えるべきだ」。

「偉い人に頼っても答えは出ないし、
 最後に偉い人に責任をとってもらうのではなくて、
 私たち自身が考えて、自分で選び取っていかないといけない」。

「原子力に賛成の人も、そうでない人も、
 『自分がどういう生活をしたいか』、
 『どういう人生を生きたいか』と考えだした」。