船舶自動識別装置(AIS)

船舶自動識別装置(AIS)
Automatic Identification Systemの略。
船舶の情報を、船舶相互間、船舶と陸上局間で自動的に交換するシステム。
【ライブ船舶マップ

▼共有する情報
 識別番号、船名、船の種類、位置、針路、速力、目的地など。

海の安全を守る国際条約「SOLAS条約」では、
以下の船舶にAISの設置を義務付けています。
・すべての旅客船
・国際航海に従事する300トン以上の船舶
・国際航海に従事しない500トン以上の船舶
→小型漁船に設置する義務はない。
→なぜ義務にしない?【設置コスト?】【情報が複雑になる?】

24時間体制で、AISの情報を収集し、必要な情報を提供。
▼提供する情報
 海難の情報、気象の状況、航路標識の異常の情報、工事・作業・障害物の情報。
 危険な航行をしている船舶には、緊急事態回避のための情報
 衝突の恐れのある船舶には、回避のための情報を提供して海難を事前に防止する。
 「進路方向に岩礁があります。注意してください」
(例)(ATTENTION)YOU ARE GOING TO AGROUND .
   PLEASE CHECK YOUR POSITION IMMEDIATELY.
   (注意)あなたは乗揚げの危険があります。すぐに位置を確認してください。
監視体制は機械ではなく
情報提供の方法は?【人による監視?】

▼使用事例・衝突
① 衝突の恐れがある2隻の船舶を発見
② 針路や速力に変化がない場合、AISメッセージを送信
③ さらに接近した場合、無線で船舶を呼び出して注意

▼宮城沖の船舶衝突事故
 6月23日午後1時ごろ、マグロはえ縄漁船(19トン)と、外国籍の自動車運搬船(57600トン)が衝突。漁船が真っ二つに。船長の義沢宏志さん(52)が行方不明。運搬船の船長によると、事故当時は雨で視界が悪かったという。