ベクショー Sweden


“The Greenest City in Europe” というキャッチコピーを掲げる環境先進都市。
CO2排出量を2025年までに1993年比で70%削減する目標を掲げている。
2008年までの15年間ですでに、35%の削減に成功している。
さらに、63%の経済成長率を記録した。

暖房部門のCO2排出量を最も削減させた。
1人あたりの暖房部門の年間CO2排出量を、
2000kg(1993)から500kg(2009)に減らした。

地域暖房


木質バイオマスで沸かした熱湯を、
市街地の90%のエリアの住宅と工場に、パイプラインで供給している。
一戸建て約3000戸、集合住宅10000戸、店舗7000軒、工場500カ所。
市が株式を全て保有するベクショーエネルギー社(VEAB)が実施。

熱湯は街中を巡った後工場に戻り、再びボイラーで温められる。
夏は90℃で出発し70℃で還ってくる。
冬は高圧にして120℃で出発し、50℃で還ってくる。

燃料はチップ(50%)製材所の粉(40%)倒れた木材(10%)
1日に5000立法m燃やす。
木の上の方の枝払いしたものを使う。

スウェーデンでは法律で伐採後の再植林が義務付けられている。
燃焼で排出したCO2は再び木に吸収されるため、CO2は増加しない。
燃やした後の灰は伐採地に還元し、再森林化に役立てる。
木くずの原料は半径100km圏内から集められている。

→植林した木が育つ速さと、燃やした木材のCO2排出の速さは同じなのだろうか?