Kungsbrohuset

クングスブローヒューセット


概要

ストックホルム中央駅に隣接した商業ビル。スウェーデン国鉄の不動産部から分離した国営企業ヤーンヒューセン(Jernhusen)が、2010年3月に建てた。

駅の利用客の熱を利用

大きな特徴は熱利用のシステム。西隣にあるストックホルム駅の利用客や照明、機械が発する熱を利用している!それらの熱を使ったヒートポンプで温めた温水が、ビルの地下にパイプで引きこまれている。また、夏は東にあるクララ湖の冷水が引きこまれて、建物を冷やすこともできる。地中ヒートポンプも設置されており、この3つの熱源を使ってビルの冷暖房や給湯に使われている。熱の5〜10%を供給している。1年あたりのエネルギー消費量は、世界平均の半分にあたる60kWh/m2を目指している。



光ファイバーで採光

屋上で採光した光を光ファイバーで天井に繋いで部屋の照明に利用している。採光に応じて電気照明の明るさは自動調整される。またオフィスごとに、ひとつのボタンで全ての電源を待機状態にする「グリーン・ボタン」を導入している。