免疫

【血液】
 血しょう(液体)
 血球(個体)骨髄の造血幹細胞から作られる
  赤血球:ヘモグロビン色素を持った赤い血球。酸素を運ぶ。核を持たない
  白血球:アメーバ状の血球。免疫細胞
  血小板:かさぶたを作って傷口をふさぐ。炎症の場所でセロトニンを放出し
      人間に痛みを感じさせる


【白血球】
 顆粒球
  好中球:全白血球の半分以上を占める。好酸球と好塩基球がある
      過酸化水素水や細胞傷害物質を放出して攻撃する
 単球
  マクロファージ:

 リンパ球
  T細胞:心臓の上にある胸腺(Thymus)で訓練して成熟する
   ヘルパーT細胞(Th)
    Th0:ナイーブT細胞
    ▼以下はエフェクターT細胞
    Th1:細胞性免疫にかかわる
    Th2:液性免疫にかかわる
    Th9:
    Th17:IL-17を産生する
    Th22:
   キラーT細胞(Tc):細胞傷害性T細胞
   レギュラトリーT細胞(Treg):制御性T細胞
  B細胞:骨髄(Bone Marrow)で成熟する。抗体を作る。
      抗体は免疫グロブリンというタンパク質。
  NK細胞:全白血球数の2割を占める、2番目に多い白血球。
       自然免疫なのに、強い攻撃力と細胞殺傷能力を持つ。
       自己の皮をかぶった、がん細胞を見抜いて破壊できる



【自然免疫】好中球、マクロファージ、NK細胞
【獲得免疫】T細胞、B細胞
 自然免疫と獲得免疫をつなぐのが樹状細胞

クローン病のメカニズム

クローン病は遺伝子にかかわる病気。
多くの遺伝子がかかわる多遺伝子性疾患。 
「遺伝子が銃に弾を込め、環境が引き金を引く」

(遺伝的素因)(環境的要因)(免疫異常)=発症

この
 ① 遺伝的素因
 ② 環境的要因
 ③ 免疫異常
の3点に分けて、クローン病のメカニズムをまとめてみようと思う。

【① 遺伝的素因】
 NIH()の2012年11月の発表によると、IBDにかかわる遺伝子を、新たに71個発見した。これにより、IBD(炎症性腸疾患)にかかわる遺伝子は全部で163個になった。163個の遺伝子のうち、110個はCDとUCの両方にかかわる。さらに、CDだけにかかわるものは30個、UCだけにかかわるものは23個ある。合計して163個になる。つまりCDにかかわる遺伝子は140個、UCにかかわるものは133個となる。
 
▼実験方法
 被験者は、クローン病(CD)の患者20076人、潰瘍性大腸炎(UC)の患者15307人、どちらの病気でもない人25445人。15カ国の国籍を持つ人を含む。

▼参考サイト
 http://caringforcrohns.com/2012/12/06/ibd-genes-a-confusing-relationship
 http://www.nih.gov/news/health/nov2012/niddk-01.htm
 http://www.nature.com/ng/journal/v42/n12/full/ng.717.html

▼CDにかかわる遺伝子
 ・ATG16L1
  chromosome2、SNP(rs2241880)、相対リスクは1.37

 ・IL23R
  chromosome1、SNP(rs10889677, rs11209026)、相対リスクは0.83

 ・IRGM
  chromosome5、SNP(rs4958847)、相対リスクは0.92

▼最新の研究
 200の遺伝子がかかわっているのではという報告もある。



【② 環境的要因】
 食生活(高脂質、繊維質)、喫煙、ストレス、腸内細菌など。


【③ 免疫異常】
▼現在提案されているモデル
 ①マクロファージが過剰に反応し、炎症性サイトカインであるIL-23 IL-12 IL-6 TNF-αを過剰に分泌する
 ②IL-23により、ヘルパーT細胞のTh1細胞とTh17細胞が活性化し、IFN-γを過剰に分泌する
 ③IFN-γにより、マクロファージがさらに活性化し、炎症性サイトカインのTNF-αを分泌する


▼語句
 ・サイトカイン:免疫細胞が分泌するタンパク質。細胞同士が連絡を取り合う信号
 ・炎症性サイトカイン:分泌されると炎症を強めて、細胞の破壊をもたらす。
   TNF-α IL-1 IL-6 IL-8 IL-12 IL-18 IFN-γ G-CSF
 ・抗炎症性サイトカイン:IL-4 IL-10 IL-11 IL-13 TGF-β
   炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れると、
   自己免疫疾患を引き起こす
 ・TNF-α:腫瘍壊死因子。固形がんに出血性の壊死を生じさせるサイトカイン


▼クローン病の薬

抗TNF-α抗体:TNF-α と結合して炎症を抑える。また、TNF-αを作る細胞を壊す。免疫力が低下するため、肺炎などの感染症にかかりやすくなる。

・レミケード(インフリキシマブ)
キメラ型モノクローナル抗体。全体の25%がマウス由来のDNAなので、アレルギー反応が起こる場合がある。点滴で投与するので、摂取に時間がかかる。2〜3時間。レミケードに対する抗体ができ、効果が薄れる場合がある。

・ヒュミラ(アダリムマブ)
ヒト型モノクローナル抗体。100%ヒトの成分でできているため、アレルギー反応が起きにくい。皮下注射で自分で投与できるので、使いやすい。数分で投与できる。

抗IL-6抗体:Th1細胞とTh17細胞の増殖を抑える。炎症を抑えるTregの分化を促進する。

・アクテムラ(トシリズマブ、MRA)
抗TNF-α抗体との併用で一定の効果が見られたが、まだ治験中。リウマチ患者で肺炎などで死亡する例が多く、認可は難しい状況。






遺伝子医療改革



【序章】もう、知らないではすまされない

これまでの「一種類しかサイズのない既製服を押しつける画一的な医療」から、
「個人の違いを認めて健康を保つ方法を指導する医療」(パーソナルゲノム医療)へと、転換しようとしている。

これまでは、病気の症状が出るまでは健康。
病気だと診断されたら、自分に合おうが合うまいが、標準化された治療を受けてきた。

自分のDNAを知ることは、自分の健康を守る戦略になりうる。

5年後から7年後には、だれでも1000ドル未満の費用で、
自身の全DNA配列、30億塩基対の暗号情報を容易に得られるようになるだろう。


【1章】未来はとっくにはじまっている

一つの生物種のすべてのDNAのことをゲノムという。
DNAの中の機能情報をまとめた一区分のことを遺伝子という。

ゲノムの大きさは、塩基対の数で表す。
ヒトゲノムには30億の塩基対がある。
両生類やシダ植物の方が、ヒトより塩基対が多い。
ヒトのDNAには、たんぱく質をコードする遺伝子が2万個しかない。
センチュウでさえ、1万9千個の遺伝子を持っている。
人間の個人のDNAの違いは、1000文字あたり4文字程度(0.4%)

家族の病気歴を調べることが第一歩
家族は遺伝的な要素はもちろんのこと、環境的な要素も共有していることが多い

従来のパラダイムでは、病気は症状が出始めて、検査することで診断される。
治療は全員が同一の条件と言う前提で、臨床試験による統計結果をもとに決められる。
これからのパラダイムは、誰もが違うパーソナルゲノムを持つという前提で考える。

大腸がんになるリスクが60%の人はすでに病気なのか?違う。
将来のリスクと現在の状態を混同してはいけない。
発症するかどうかは環境が決める。


【2章】遺伝子のエラーがあなたに出るとき

変異(mutation)   :病気など悪い結果をもたらすミススペル
バリアント(variant):あらゆるスペルの違い

バリアントがヒト集団の1%以上に出現頻度を持つ場合、多型(polymorphism)という
DNAの1文字だけ違うものは一塩基多型(single nucleotide polymorphism)。
略してSNP・スニップという。ヒトゲノムにはSNPが1000万カ所ある。

▼新生児スクリーニング
▼保因者スクリーニング
▼母体スクリーニング
▼出生前診断
▼着床前遺伝子診断


【3章】あなたの秘密を知るときがきた?

病気になるかどうかは、遺伝子に刻まれたリスク因子の組み合わせと、
その病気を発症させる環境に出会うかどうかで決まる。
遺伝子が関与しない病気はない。
糖尿病やがん、心臓病、脳卒中などのcommon deseaseも、遺伝子の影響を受けている。
「遺伝子は銃に弾を込め、環境は引き金を引く」

SNPは区画ごとに組織化されている。
区画の1、2個のSNPが分かれば、同じ区画内の他のSNPも予測できる。
「ハップマップ・プロジェクト」は区画(ハプロタイプ)の境界を探し地図を作り、
ゲノム分析作業を40分の1に減らすことを目的にした国際的な取り組み
このプロジェクトにより、1000人の患者群と対照群のゲノムワイド解析のコストが下がった。

ゲノム情報を得たいかどうかを判断するときの3要素
要素R:リスク(Risk)はどれだけ大きいか
要素B:病気になったときの負担(Burden)は、どれだけ大きいか
要素I:どんな介入法(Intervention)があるのか

リスクの知りたい度=リスク(R)×負担(B)×介入(I)


重い病気になる可能性があると知った人は、予防するチャンスがある。
遺伝情報が予防に使われるのは時期尚早だと取り合わない人に問いたい。
コレステロール値を測り、心臓病のリスクを調べることと何が違うのか。

遺伝子検査を受ける前の注意点
①検出可能なリスク因子の影響力が小さく、平均値からわずかにしか変動しない
②家族歴を組み込んでいない
③病気リスクを高める重大な遺伝子変異でも、検出しないものもある
④最新の研究結果を反映させるために、ブラッシュアップさせる必要がある
⑤標本を混同するなどの人為的ミス
⑥検査結果の解釈が共通していない
⑦北ヨーロッパ出身者を対象とした研究に基づいている
⑧介入できない病気は予防できない
⑨食生活の改善や運動など、あたりまえの予防の結論がでる可能性がある
⑩情報が明確でなく、かえって不安になる場合もある。専門家に相談する必要性
⑪結果を誰に知らせるか。個人情報は守られるのか
⑫怪しげな業者も多い

▼遺伝子検査を実施する企業
 ●23andMe(99ドル)
  99ドルで「自分のDNA分析」が可能に(WIRED)
  23andMeで自分のDNAを調べてみた(blog)
  紹介HP
  http://okfn.jp/2012/12/20/23andme1

 ●deCODEme(1100ドル)
 ●Navigenics(ドル)

新年我究

新年我究のためのフォーマットをまとめる。

【内容】
 今年の10大ニュース
 今の夢一覧
 現状突破のAction Plan
 夢とAction(→PJT化してFirst Stepを考える)
 未来のvisualization
 お世話になった人


【夢の分類】
<対個人>
 ①手に入れたいもの(having)
  物欲、知識欲
 ②自分の目指す人間性(being)

<対社会>
 ③社会に与える影響(achieving , contributing)
  成し遂げたいこと、世の中をどうしたいのか

「今の夢一覧」でやりたいことを思うがままに、すべて書き出す
上記の3点に分類する
優先度を考える


クリスタルの洞窟


【概要】
 メキシコ北部のチワワ州ナイカ鉱山の地下 300m にある洞窟。 洞内は石膏の水和結晶である透明石膏(セレナイト)の巨大結晶で埋め尽くされている。最も大きな結晶は長さ 11m、直径 4m、重さ55トン。 洞窟自体は長さ 27m、幅 9m ほど。洞内は非常に暑く気温は 58℃ に達する上、湿度 90-100% を保っている。

【メカニズム】
石灰岩の地層に断層が入り、洞窟ができる。
マグマだまりから熱水が吹き上がり、洞窟を満たす
結晶は石膏(せっこう)<CaSO4・2H2O>・硫酸カルシウム2水和物
過冷却度が大きすぎると、結晶核(種)が多くなるため、結晶は大きく成長できない。
過冷却度がわずかな58℃で洞窟内が長時間保たれ、結晶が大きく成長した。

カラオケ

【奥田民生・ユニコーン】
●すばらしい日々
 さすらい
 イージュー★ライダー
 愛のために
 恋のかけら
 CUSTOM

【フジファブリック】
 若者のすべて
 茜色の夕日
 陽炎
 赤黄色の金木犀
 記念写真

【くるり】
●三日月
 ブレーメン
 最終列車
 言葉はさんかく こころは四角

【モーモールルギャバン】
 サイケな恋人
 ユキちゃん
 MY SHELLY
 僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ

【ミスチル】
●名もなき詩
 終わりなき旅
 星になれたら
●車の中でかくれてキスをしよう
 彩り
●いつでも微笑みを
 HERO
 HANABI
 君が好き
●かぞえうた
 祈り

【サザン】
●慕情
 希望の轍
 白い恋人達

【斉藤和義】
 空に星が綺麗
 大丈夫
 真夜中のプール
 歌うたいのバラッド
 ウェディングソング

【エレファントカシマシ】
 今宵の月のように

【THE YELLOW MONKEY】
●バラ色の日々

【レミオロメン】
●3月9日

【真心ブラザーズ】
 マイ・バック・ページ

【かりゆし58】
 アンマー

【玉置浩二】
 田園

【チューリップ・財津和夫】
    青春の影

【中島みゆき】
 糸
    時代

【植村花菜】
 トイレの神様

【THE BLUE HEARTS】
●情熱の薔薇

【水木一郎】
 マジンガーZ

影響を受けた人物



奥田民生 ミュージシャン。




糸井重里 コピーライター、ほぼ日経営者。



村上春樹 小説家、米文学翻訳家。

死ぬまでに必ずやりたいこと


「死ぬまでに必ずやりたい」と思えるものが、頭をよぎった。

5月17日午後8時ごろ、市野イオンのスタバで。
急にあるイメージが浮かんできた。

尾鷲にいたころ、くろしお版のみんなで、
熊野の「とクスクス」にご飯を食べに行った。
そのとき、東北の取材でお世話になった石巻の瀬戸さんからの電話が鳴った。

「いつか震災孤児とボランティアをつなぐ施設を作りたい」

自分はその話を聞いて思った。
いつか、科学の面白さを伝えに行けたらいいな。
震災を体験した子どもたちと一緒に、
難しい顔をさせることなく、面白く伝えたい。
子どもたちの心を引きつけるには、どうしたらいいのか。

今の自分には、まだ無理だと思う。
これは今後の人生でのテーマになるかもしれない。
いつの日か、石巻の子どもたちと一緒に面白く科学を共有したい。


そんなことを想像していたら、涙があふれてきた。
たぶん、心の底からやりたいことなんだと。そう感じた。
死ぬまでに必ずやりたいことの、一つだ。

「子どもたちと一緒に、楽しく科学を共有する」
一生のテーマになるかもしれない。

こんな人間になりたい


 こんな人間になりたい!

【子どもたちに科学を面白く伝えるスペシャリスト】

(なぜ?)
  自分が科学を知りたいから。一緒に考えたいから。

(なぜ?)
  自分の身の回りのことを知りたい。
  知的好奇心。


人生の憧れの場面




「楽しませ、もてなし、同時に啓発し、
  なにより聴衆にひらめきと感動を与えることに徹する」

イギリスの物理学者マイケル・ファラデー(1791~1867)。
1826年にクリスマスに王立研究所で、子どもたちを集めて科学講座を始めた。
現在でも「ロウソクの科学」(Chemical History of a Candle)として、
多くの人に親しまれている。

集まった多くの子どもたちは、目を輝かせて舞台を見つめる。
実験をするファラデーの手を、どんな思いで見つめたのだろうか。

自分もいつかステージに立ち、大きなスクリーンの前に立ち、
スティーブ・ジョブズのように、華麗に、クールに、
難しく考えさせずに、科学の面白さを伝えたい。 子どもたちと一緒に、考えたい。