【2014年ノーベル物理学賞】ストックホルムに来ています



青色発光ダイオードの発明での物理学賞の受賞で、大いに湧いたノーベル賞。発表から早くも2カ月が経ちましたが、福田大展の熱はまだまだ冷めていません! というわけで、授賞式の雰囲気を間近で感じたくて、ストックホルムに来ちゃいました! 今回のブログは、現地から採れたての情報をお届けいたします!

【目次】

いざ!ストックホルムへ!

ヘルシンキから大型フェリーに揺られること17時間半。ストックホルムには、海の玄関口から入りました。現地時間10日午前9時30分、気温は2℃。どんよりと分厚い雲に覆われています。折り畳み傘が裏返るほどの風が吹き、横殴りの冷たい雨が顔に打ち付けます。いきなり北欧の厳しい自然の洗礼を受けました。寒い!


賑わうノーベル博物館

授賞式は午後4時30分から。始まるまでに時間があったので寄り道をしました。向かった先は「ノーベル博物館」。これまでのノーベル賞の歴史を記録して展示しています。この日はアルフレッド・ノーベルの命日なので、「Celebrate the Nobel Day!」と書かれたポスターが貼られて、無料で入れました。(ラッキー!)


特別ツアーには、40人を超える人だかりで大人気でした。


カフェの椅子の裏には・・・

この博物館では、開館当初からずっと続けられていることがあります。それは・・・「カフェの椅子の裏に受賞者がサインをすること」。2012年に生理学医学賞を受賞した山中伸弥先生も、2009年に平和賞を受賞したオバマ大統領もサインをしました。そして、今年物理学賞を受賞した3人のサインもありました!黒い椅子の裏に、白いペンではっきりと書かれています。


「受賞式の後しばらくたったら、カフェの椅子として普通に使われるよ!」と受付スタッフの男性。つまり・・・今カフェで使われている椅子の裏のどこかに、山中先生などの過去の日本人受賞者のサインがあるはず! すべてひっくり返して探したい! しばらくタイミングを伺うも、この日は常に満員で空いている椅子がない・・・。


メダルがざっくざく

続いてショップに向かうと、なにやら神々しい光を放つ眩しい一角が。


おお!これは、ノーベル賞のメダル!・・・の形をしたチョコレート! 山中先生がお土産に1000枚買ったという、話題の商品です。ほかにも、今年の受賞内容の特設コーナーがあり、LEDライトなどが置いてありました。

いよいよ受賞式の会場へ

さて、いよいよ受賞式の会場であるコンサートハウスへ。周囲には警察のバリケードが張られはじめていました。


午後3時15分。辺りが暗くなり始めてきたころにライトアップ!(この時期のストックホルムは、午前9時ごろに太陽が昇りはじめ、午後3時ごろには沈んでしまうんです!)正面にそびえる10本の立派な柱には白いLEDが。壁は青色LEDで照らされていました。


午後3時30分。受賞式まで1時間を切り、多くのリムジンバスが到着。燕尾服やドレスを身にまとった参加者たちが、続々と集まり始めました。中には、3人の受賞者の親族だと思われる着物姿の参加者もいました。


三者三様の水彩画

午後4時30分。受賞式が始まりました。中には入れないので、ノーベル財団のライブ中継に食いつきます。物理学賞がメダルを渡されるのは一番最初。赤崎博士、天野博士、中村博士の順番で手渡されました。


渡されるのはメダルだけではありません。「Diploma」と呼ばれる味のある証書も一緒に添えられます。証書の左側には三者三様の水彩画。街灯のLEDの明かりに照らされる町の様子が描かれています。


晩餐会の会場へ

夢のような時間はあっという間に過ぎ去りました。受賞者たちは受賞式が終わると、晩餐会の会場に向かいます。車に乗り込む瞬間に取材しようと出待ちする日本人の記者やカメラマンに混ざり、私も待ちます。


「It's so cold!」。私が隣のカメラマンに声をかけると、「Stockholm is always cold. ha ha!!」と返されました。そのとき、赤崎先生が現れました!疲れていると思いますが、優しく手を振ってくれました。


車に乗り込んで向かう先は、晩餐会の会場の「市庁舎」。続きは次回。お楽しみに。