今回はこの動画を徹底解剖してみたいと思います!
ピタゴラスイッチとは
ピタゴラスイッチとは、NHK教育テレビの番組の名前です。番組の中で「ピタゴラ装置」と呼ばれるものが登場します。玉が転がったり、物が倒れたりしながら、ドミノ倒しのように次々と連鎖して動いていきます。この動画は、新聞の1ページをめくるピタゴラ装置を紹介しています。ただ普通にめくるのではなく、あの手この手といろんな仕掛けがしてあります。ピタゴラ装置には、いろんなエネルギーが登場し、めまぐるしく変化しているんです。
高い所は好きですか?
皆さんはジェットコースターは好きですか?私は大の苦手なのですが・・・。
「カチカチカチカチ」と高い場所まで登る不気味な音。
「キャー!高い!」と感じるあの恐怖。
この「高い!」というのもエネルギーの一つなんです。「位置エネルギー」と呼ばれいていて、高ければ高いほど大きなエネルギーが蓄えられます。
そして、高い場所に登った後は、真っ逆さまにものすごい速さで落ちます。この「速い!」というのもエネルギーで、「運動エネルギー」といいます。
今回のピタゴラ装置の中にも、この位置エネルギーから運動エネルギーへの変換が、たくさん登場しているんです。例えば、一番最初の絵画の額が傾いて玉が転がるのもそうですね。
物を燃やすエネルギー
次に出てくるエネルギーは、火が燃えるエネルギー「化学エネルギー」です。この場面では、炎がひもを燃やして、玉が落ちて転がっています。この一瞬で「化学エネルギー → 位置エネルギー → 運動エネルギー」と目まぐるしく変化しているんです。
熱いエネルギー
熱々の石焼きビビンパを食べていて、思わず食器に触ってしまって「熱っ!」ってなったことありますか?この「熱い!」というのもエネルギーで、「熱エネルギー」と呼ばれています。ピタゴラ装置の中では、ビーカーの中の液体が沸とうする場面で出てきます。まずはガスバーナーの火が燃えて、その熱でビーカーの液体が沸とうします。水蒸気が上に立ち上り、スポンジに吸収。やがてスポンジが重くなり、下に下がっています。この場面では・・・
上の図のように、4種類エネルギーが登場して変化しているんです!物理好きとしては、水蒸気がスポンジに吸収されて、熱エネルギーが位置エネルギーに変わるところがたまりません!
ハムスター登場!
さあ、そして最後のクライマックスは、ハムスターが登場する場面です。ノートパソコンが落ちたときに、ドライヤーの電源が入ります。これは身近な「電気エネルギー」です。そしてドライヤーから出た熱風がハムスターにあたり、ハムスターが「いやー!」と逃げて言います。そして玉が転がっていきます。ハムスターさんごめんなさい。
この場面では・・・
上の図のように、5種類のエネルギーが変化しています!「ハムスターが動くエネルギー」というのは、表現が難しいところですが(笑)今回の2分ほどの動画の中に、たくさんのエネルギーが詰まっていました。皆さんの生活に身近なエネルギー。他にもあるので、いろいろ探してみてください。(福田大展)
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