スケーリーフット




正式名は「ウロコフネタマガイ」。スケーリーフット(うろこのある足)の愛称で呼ばれる。2001年にインド洋の「かいれいフィールド」(水深2450m)で、アメリカの研究チームによって発見された巻貝。硫化鉄でできたうろこをまとっている。硫化鉄を体の構成成分に用いる生物の発見は初めて。硫化鉄を含まない白いものも、2009年に見つかった。

 かいれいフィールドは2000年に、JAMSTECの無人深海探査艇「かいこう」によって発見された熱水噴出孔。チムニーにくっついていることが多い。

 殻の直径は約4cm。硫化鉄のうろこは幅数ミリのものが密集している。うろこの硫化鉄は磁性を帯びていて、強度も優れている。歯の2倍の硬さ。貝殻のふたを持たず、カニやエビに襲われたときに、足を縮めてうろこで防御する。消化管の中に硫黄酸化細菌を共生させて、エネルギーを得ている。貝殻とうろこは黒いが、陸上で飼育するとさびえ褐色に変わる。長期間飼育するためには、海水の溶存酸素の量を減らす必要がある。

【QUELLE】
<3つの研究課題>
  ①スケーリーフットの硫化鉄バイオミネラリゼーションの全容解明
  ②腹足類の発生と共生菌獲得過程の解明
  ③熱水活動とその微生物生態系の多様性の解明と駆動原理の解明

「かいれい熱水域」で黒スケを発見。「ソリティア熱水域」で白スケを発見。現在は遺伝子に区別がない。黒スケが白スケに変わったのか。白スケが黒スケに変わったのか。別の種なのか。

鉄の由来は熱水噴出孔の熱水。
硫黄は海水に硫酸として、熱水には硫化水素として存在している。
→硫黄の供給源は海水?熱水?
  ・硫酸(海水)→硫化水素(微生物)→硫化鉄
  ・硫化水素(熱水)→硫化鉄

<硫化鉄はどうやってできるの?>
 ①黒スケ自身の代謝で分泌される
 ②黒スケ表面の微生物が作っている(外部共生)
 ③熱水のブラックスモーカーが付着している


【質問】
 ▼何から身を守るためのうろこ? 
 ▼磁力と硬さの数字は?
 ▼「世界最先端の船上飼育法」とはどんなもの?

→宮崎淳一さん
 ▼発見したときの概要。いつ、どこで見つけた?
 ▼「バイライト」が輝くとはどんな光景?
 ▼「モンジュ」のチムニーはどんな感じ?「カーリー」との違いは?
 ▼海の荒れ具合は?
 ▼マーカーが発見できなかったときのようすは?焦った?
 ▼「エビが至るところに」どのくらい?
 ▼「1万匹のしがみついていたエビが海底へ」どんな光景?
 ▼なぜエビはしがみつく?