今の夢一覧

①手に入れたいもの(having)

▼トランスサイエンスを自分ごとにしたい
トランスサイエンス(エネルギー・気候変動・放射線)の現場を取材し、
自分ごととして考えたい
世界の違う立場の人の気持を知るために、海外に行きたい

北欧・欧州の再エネ事情について詳しくなりたい
海外のサステイナブル都市の情報をまとめたい
エネルギーの最新技術の現場に行きたい
再エネの現場を取材したい
再エネの現場をリストアップしたい

ドイツでエネルギーの取材をしたい
デンマークに行きたい
スウェーデン・マルメに行きたい
マレ島に行きたい
ツバル諸島に行きたい
北杜市太陽光発電所に行きたい
幌延町の地層処分の研究所に行きたい
HEMSを取材したい
横浜市のスマートシティの実証実験を取材したい
横浜市のIPCC報告会を取材したい

▼知識欲
エネルギーについて詳しくなりたい
気候変動について詳しくなりたい
放射線について詳しくなりたい
うまく場をつくれるようになりたい
WSについて詳しくなりたい

▼英語
英語を話せるようになりたい
日常英会話を身につけたい
海外のお客様と積極的に話したい
ロゼッタストーンを最後までやりたい
Studioを活用したい
アメリカ口語教本を実践したい
英単語を覚えたい
海外に行きたい
イタリアに行きたい
海外の文化に触れたい

▼未来館
ブースでの対話を工夫したい
バスでの通勤時間を活用したい
生活に身近な情報からアプローチしたい

▼ソーシャルデザイン
フューチャーセッションに参加したい
リトルトーキョーに行きたい
藤野電力のWSに参加したい
ソーシャルデザインの活動に参加したい
greenzの記事を読みたい

▼Blog
BlogへのOutputを増やしたい
良い対話についてBlogにまとめたい
珈琲の科学をBlogにまとめたい
今までに読んだ本のリストをまとめたい
気になる珈琲店をBlogにまとめたい
WSのWorkについてBlogにまとめたい

▼表現
サステイナブルを暗喩の表現方法で伝えたい
ユーフラテスのように動画で伝えたい
Youtubeで動画を発信したい
リトルプレスを糸で編みたい
切り絵の絵本で科学を伝えたい
素材のテクスチャを集めたい
未来館のBlogを書きたい
RikejoにBlogを書きたい
顔の見えるBlogを書きたい

▼モレスキン
モレスキンへのOutputを増やしたい
週次レビューを再開したい
マスキングテープでのタグ付けを再開したい

▼我究
未来館で何を得たいかを我究したい
プロジェクト「宙と海」の名前を再考したい
プロジェクトのホームページを作りたい
大きな団体で社会を変えたいのか、
生活者に近いサイエンスカフェかを我究したい
自分が何をしたいのかを我究したい
どこに根ざすのかを我究したい

▼人
上田信行さんのWSに参加したい
佐藤雅彦さんに会いたい
斉藤吉彦さんに会いたい
WWFの人たちと深くかかわりたい
鈴木さんのZoomerに行きたい
Scaleに水ようかんを送りたい

▼東北
東北に行きたい
震災後と同じ場所の東北の写真を撮りたい
東北の被災地の子どもたちとWSがしたい

▼趣味
珈琲、音楽、読書、天体観察、イタリア料理、レオ・レオニ
珈琲をうまく淹れたい
珈琲豆を焙煎したい
ギターを弾けるようになりたい
ジャズピアノを弾けるようになりたい
ウクレレがうまくなりたい
ヘッドホンがほしい
天体望遠鏡がほしい
イタリア料理に詳しくなりたい
おいしいパスタを作りたい
自転車がほしい
ファーム・イン・トントに泊まってみたい

▼その他
サイエンスカフェに参加したい
自分のホームページを作りたい
中谷宇吉郎の科学館に行きたい
雪の結晶を観察したい
自宅での消費電力量をグラフ化したい
ファラデーのように、クリスマスにサイエンスWSをやりたい

②自分の目指す人間性(being)

▼人間性
人の話をきちんと聞きたい
会議での発言を増やしたい
会議で人の意見を聞いて貢献したい
人の話を引き出す対話を大切にしたい
笑顔を増やしたい
他人の活躍に嫉妬せずおめでとうと言いたい
相手をほめたい
負のスパイラルに落ち込まないようにしたい
本を読むだけでなく行動したい

▼人
家族を大切にしたい
同僚との飲み会を大切にしたい
後輩を大切にしたい
高校の同級生を大切にしたい
ざっくの仲間を大切にしたい
千葉さんに会いたい
中村さんに会いたい
遠山さんに会いに行きたい
尾鷲の人たちを大切にしたい
前の会社の人たちを大切にしたい

▼交流
メールアドレスの変更を伝えたい
年賀状を出したい

▼期待に応える
学校チームに貢献したい
トランスサイエンスにかかわれることに感謝したい
トランスサイエンスに貢献したい
参加者が楽しいWSを心がけたい

③社会に与える影響(achieving , contributing)

子どもに科学の楽しさを伝えたい
サステイナブルな都市を増やしたい
再生可能エネルギーへエネルギーシフトしたい

今年の10大ニュース

「場をつくる」と「対話の設計」を学ぶ
エネルギーに深くかかわる
気候変動に深くかかわる
深海生物のWSを企画する(8月)


村山斉さんを取材する(6月)
ノーベル賞のBlogを書く(10月)
RikejoでBlogを書き始める


初めて海外に行く(10月)
ロゼッタストーンを始める(11月)

高校の同級生の結婚式に参加する
珈琲をドリップする

ソーシャルデザイン実践ガイド



ソーシャルデザインとは

人間の持つ「創造」の力で、社会が抱える複雑な課題に挑む活動

① 森を知る

社会課題の全容を大きく理解する。
例えば、本を読む、データを集める、現場に足を運ぶ。
集めた情報は「観察シート」や「データ共有シート」などで見える化して、
仲間と共有する。

▼現場を歩く
 頭でっかちになりがちな情報を、五感を使って身体で感じる。
 「観察シート」は観察事象と気になったことは区別して書くことが大切。

▼先人から学ぶ
 文献調査。データ収集。
 過去や歴史は、現在の社会課題を知るうえで見逃せない背景。

② 声を聞く

データ収集や観察から一歩踏み込み、社会課題を自分の問題として認知すること。
人と向き合うことで関係性が生まれ、社会課題を自分ごとにする。
社会課題の深層に触れ、社会課題を自分ごととして深く掘り下げる作業。

声を聞く対象は「森の住人」「森の管理者」「森の活動家」。
「森の住人」とは、社会課題の影響を受けている人のこと。
大多数の声を代弁するような人ではなく、
社会課題に対して強い感情や独自の考え方を持ち、特徴的な行動をしている人。
(エクストリーム・ユーザー)

▼エスノグラフィー
 調査の目的は絞り込まず、十分な期間を費やして対象者と濃密な関係をつくり、
 何度も繰り返しインタビューを重ねる。
 これまでの観察やデータ収集での発見はいったん忘れ、真っ白な心で取材する。
 聞きたいのは「その人にしかできない話」。

▼記録・編集・共有する
 記憶が新しいうちに、インタビューの「!」を抽出する。
 取材相手の「生の言葉」を黄色いふせんに書く。
 その言葉から考える「発見したこと、仮説」を緑色のふせんに書く。

③ 地図を描く

「イシューマップ」
社会課題のどの部分に取り組むのか(プロジェクトイシューの選択)、
課題解決のために何をつくるべきかを判断するための「地図」。

▼システム思考マップ
 社会課題の背景に潜む要因の、因果関係を把握するマップ。
 (参考)「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」

▼ロケーションマップ
 特定の地域や場所に配置された人、モノ、コトに焦点を当てたマップ。
 社会課題と空間・地域・地理に密接な関係がある場合に適している。

▼変化ステージマップ
 課題を抱えている住民が、問題から抜け出すときの障壁を、
 各ステージに分けて整理するマップ。
 例えば「無関心」「関心」「準備」「実行」「維持」の5つのステージ

▼ジャーニーマップ
 社会課題について住民の生活や行動が変化する工程を描いたマップ。
 人の行動プロセスを時系列で表現できる場合に適している。

▼ステークホルダーマップ
 社会課題にかかわるステークホルダー(利害関係を持つ人)の、
 行動や利害関係、アプローチを記した関係図。

▼KJ法
 「KJ法」とは、民族地理学者の川喜田二郎氏が考えた発想法。
 現場の観察を「記録する」→「分類する」→「まとめる」→「発想する」。
 「まとめ」は、異質な情報から要素を抽出して、組み合わせて、
 新しい意味を発見すること。
 KJ法の特徴は、見出しづけと空間配置。

 ① 現場観察、データ収集、取材で集めた情報の要素をふせんに書き出す
 ② 近い関係のふせんを小チームにまとめる
 ③ どうして集めたのかを考えて見出しをつける
 ④ 少チーム同士を中チームにまとめて、見出しをつける
 ⑤ 関係のあるチームを線で結ぶ(空間配置)

 現場観察、データ収集、取材で集めた情報を、KJ法でまとめる。
 人とのかかわりがカギであれば「ステークホルダーマップ」、
 住民の変化がカギであれば「ジャーニーマップ」で整理する。

④ 立地を選ぶ



 

 














「学ぶ、考える、話し合う」討論型世論調査


討論型世論調査とは

情報に基づく熟慮と討議を経て形成された意見を調査すること。
表面的な理解や情報操作のもとで重要な政策課題が決定されることへの疑問が出発点。
「熟議(Deliberation)」を重視している。

討論資料や専門家から情報を提供され、
小グループ討論と全体会議でじっくりと討論をする前後に、
意見や態度の変化を調査する。
公募せずにランダムサンプリングのため、
ごく一般的な人々(サイレント・マジョリティ)の意見を調査できる。

▼全体の流れ
母集団を無作為抽出(ランダムサンプリング)する。
議題となる政策課題について世論調査を行う。(T1調査)
世論調査の回答者から、討論フォーラムの参加者を選ぶ。
討論資料を送り、政策課題について考える。
討論前の調査を行う。(T2調査)
小グループ討論と全体会議を繰り返す。
討論前の調査と同じ調査を討論後に行う。(T3調査)

学ぶ(Learn)

選択肢や論点が整理され根拠となるデータが載っている「討論資料」を読む。

・議題の問題の所在を明らかにし、
・主要な論点を挙げ、
・論点に対する複数の見解を論拠とともに解説する。
これってどういうこと? 自分の言葉で理解する必要がある

内容の妥当性や公平性を保つため、異なる立場の複数の専門家から助言を受ける。
特定の意見に偏らないように、複数の見解をバランスよく取り上げる。

考える(Think)



話し合う(Talk)

討論フォーラムで他の参加者とともに対話する。
15人ほどの小グループに分かれて議論する「小グループ討論」と、
専門家や政策担当者に参加者が質問する「全体会議」を行う。

▼小グループ討論
15人ほどのグループに分かれて議題について話し合う。
モデレーターの存在。

賛成派と反対派が向かい合い、自説の正当性を主張し合う、言い争いではない。
他の参加者を言い負かすことを目的としていない。
「討論」ではなく「対話」である。
合意形成が目的ではない。それぞれの意見や経験を分かち合う。
互いに異なる意見を持っているのは当然であることを前提としている。
対立する考えに触れることで、より充実した意見を形成できるようにする。

自分の意見を伝えるだけでなく、他者の意見を聞くことは大切。
異なる立場の意見を他者から聞くことは、
自分の意見が妥当か、他の考え方はできないかと考えるときに必要。
自分の意見が妥当かどうかは、他者との議論でしか確認できない。

ルール
①全員の意見を尊重すること
②全員が議題の専門家ではないことを認める
③お互いの意見を聞くこと
④立場が異なる人にも、互いに敬意を持ち話し合うこと

▼全体会議


専門家の対話力は大切。
対話力には、分かりやすい言葉で簡潔に答えるだけでなく、
どういう気持でその質問しているのか、質問者の悩みや背景を理解する力も含まれる。
→自分の普段の対話にも当てはまる。


調査について

事前の世論調査(T1調査)、
討論フォーラムの開始前の調査(T2調査)、
討論フォーラム終了後の調査(T3調査)の3回実施する。

質問項目
・議題についての知識について
・議題についての判断について
・判断の前提となる基準や価値観について
・回答者の一般的な価値観について

議題についての知識を問うのは、
理解が深まっているかどうかを定量的に確認するため。

回答者の意見の微妙な変化を把握するため、
7段階や11段階の多段階尺度で質問している。
「どのシナリオが良いですか?」という聞き方はしない。
3つのシナリオのそれぞれに、11段階尺度を使って質問した。
エネルギーWSのリスクの選択や、
 気候変動のMTでの意見の吸い上げで活用しよう。


議論の潮目

議論の潮目とは、
マスコミや評論家の受け売りのような発言から、
自分の体験や身近な事例をもとに、自分の言葉で語るように変わる変化。
世間、国、政府という主語ではなく、
「私はこう思う」「私はこう考える」など、
私が主語になる発言が増えるような変化のこと。
対話の設計では主語になるような発言を増やす場をつくることが大切
 自分の言葉で語られるような話し合い

議論の自分ごと化

専門家もシナリオを完全に想定したり評価したりできない。
専門家も市民と同じ立場にあることを、参加者が理解した。
専門家は必ず回答があり、黙っていても解決してくれる存在ではない
専門家任せを脱して、自分で考えていくべきだ

各シナリオのメリットとデメリットを理解したうえで、
『自分がどういう生活をしたいか』という人生観で選ぶ
そのかわり、選択の結果は自分たちが責任を取るべきと覚悟する。

「『私たちがどんな社会を生きたいのか』とか、
 『どんな人生を生きたいのか』というのを、
 自分たちのビジョンとかバリューを、話せる機会がもっとあったらいいな」。

「メリット・デメリットの比較のような枝葉末節の議論ではなく、
 『自分がどういう人生を生きたいか』で考えるべきだ」。

「偉い人に頼っても答えは出ないし、
 最後に偉い人に責任をとってもらうのではなくて、
 私たち自身が考えて、自分で選び取っていかないといけない」。

「原子力に賛成の人も、そうでない人も、
 『自分がどういう生活をしたいか』、
 『どういう人生を生きたいか』と考えだした」。


ドリップの器具


ついにコーヒーのドリッパーとサーバーを買った。
買ったのは「コーノ式・名門4人用ドリッパーセット」。
リブが短い。上部はペーパーが密着する。

そしてドリップポットは「月兎印」。


次に買うなら2人用かな。サーバーはメジャーカップにそのまま注ぐ。
ドリップポットには温度計が付けられるやつ。
記録のために書いておく。

▼ドリッパー
 珈琲サイフォン社・コーノ式円錐フィルター「ドリップ名人」(2人用)¥672
 大きな穴が一つ開いてる。
 名門よりもさらにリブが短く、液が落ちる速度が遅くなる。

▼メジャーカップ
イワキ・パイレックス(200cc)¥430

▼ミル
ハリオ・セラミックミルスケルトン MSC-2TB ¥2625

やりたいこと

▼エネルギーについて詳しくなりたい
 →●

▼英語を話せるようになりたい
 →アメリカ口語教本を再開したい

▼コーヒーを入れたい
 →KONO式を調べたい

▼リトルプレスを糸で編みたい
 →事実のみで判断は読者に委ねる、デザインに優れたエネルギーの本

▼切り絵で科学を伝えたい
 →素材のテクスチャを集めたい

▼映像で科学を伝えたい
 →●

▼ブログを書きたい
 →超電導の磁力線を見る

将来のビジョン

この3日間で、10年間のビジョンが明確に抽出された。

【18〜25】(Science, Design, Festival)
 東北大学で物理を学ぶ。
 科学についての知識を吸収。
 デザインは独学。
 ざっくばらんで祭りをつくる

【25〜30】(Writing, Jounalism, Energy)
 中日新聞社の記者。
 書く技術、ジャーナリズムを学ぶ。
 エネルギーに興味。
 東日本大震災で東北を取材。

【30〜35】(Workshop, 場をつくる, Dialogue)
 日本科学未来館・科学コミュニケーター。
 場のつくり方、対話、人とのつながり、
 科学の知識などを蓄える。

【35〜45】(Mix)
 プロジェクト「宙と海」を始動。
 自分で場をつくる。
 Workshop, Cafe, Publication, Internetの4本柱。

【45】(Launch)
 自分の場(自給自足の小屋)をつくる。
 土間に茶室など、自分で設計した場をつくる。

エネルギーWS

コンセプト

高校生が、
エネルギーの価値基準の視野を広げ、
その優先順位をつけて、
将来どんな社会になってほしいか未来像を描けるようになる。

ターゲット:高校生(科学部)40人

プログラム

①場を温める
【問い】(幅広いことからエネルギーの問いに近づける)
【ワーク】共通点を探して集合
【場】全員が自由に入り乱れる

②価値基準の視野を広げる
【問い】30年後も原発は必要だと思いますか?
【ワーク】ロールプレイ・カード・ワールドカフェ
【場】8人×5グループ・円形でテーブルを囲む

 机に模造紙を広げて、落書きしながら、
 それぞれの立場で意見を言い合う。

 ロールプレイの役割は、
 電力会社社員、市役所職員、経済団体の役員
 立地自治体の漁師、立地自治体の子を持つ母親、子ども
 環境NPO職員、都会の住人

③価値基準の優先順位をつける
【問い】30年後、どんな社会に住みたいですか?
【ワーク】タイムマシン・未来の新聞づくり・キャッチコピー
【場】8人×5グループ・円形でテーブルを囲む

 タイムマシンとは、未来(N年後)にどうなっていたいかを想像。
 そうなるためには、N/2年後にどうなっていればよいかを話し合う。

 優先順位を付けた社会がどんなものか、
 キャッチコピーをつけて一言で表す。「・・・社会」

④意見を共有する
【問い】他のグループの意見をどう思いますか?
【ワーク】ワールドカフェ(コメントをふせんで残す)
【場】リーダーを残して、それ以外は回遊

⑤個人で振り返る
【問い】あなたはどんな社会に住みたいですか?
    WSで何を感じましたか?
    あたらに浮かんだ問いはありますか?
【ワーク】振り返りシート・沈黙
【場】1人で自分と向き合う

価値基準って例えば・・・

【経済】
 電気代が上がったら、物価が上がり、消費が落ち込み、雇用が減る

【地球温暖化】
 CO2が増えたら、気候変動し、さまざまな悪影響を及ぼす

【自給率】
 日本はエネルギー自給率が低い。安定して供給されないときもある

【資源の枯渇】
 化石燃料はいつかなくなる

【自己リスク】
 原発は自己リスクが高い。故郷に住めなくなるかも

【廃棄物】
 核廃棄物は出続ける。処理方法は決まっていない

【リスク分配】
 地方にリスクを押し付けて良いのか

【ライフスタイル】
 そもそもこんないエネルギー必要なの?




どんな場をつくりたいのか?



「みんなで、楽しく、夢中に、体験する」
 そういうをつくりたい。

楽しく

楽しさの中に学びがある。
優先順位は1番

体験する

環境に働きかけることで、知識を自らつくりだす。
「つくる」「試行錯誤する」

みんなで

他者の存在が自分の可能性を広げる。憧れに近づく。

夢中に

教えることが目的ではない。ただその活動がやりたい。
「没頭する」



「動的」な場と「静的」な場

「ワークの場」(動的)土間
「カフェの場」(静的)茶室

 ワークはにぎやかに発散する場所。
 カフェは静かに自分と向き合う場所。










Playful Learning


▼楽しさ

「楽しさ」の中にこそ「学び」がある。


▼つくる

「知識は教えられるもの」(受動的)
「知識は構成されるもの」(能動的)ピアジェ

「人は働きかけることで学ぶ」(ピアジェ)
「人はものをつくりあげることで学ぶ」(パパート)

知識は与えられるものではない。
知識は自ら環境に働きかけつくりだすものである

「アイデアは獲得するものではない。つくるものである」パパート
「Children don't get ideas, they make ideas.」

▼他者

学習には「他者」が必要である


他者の存在が自分の可能性を広げていく。

<発達の最近接領域>
「個人が独力でできること」と
「他者の助けを借りればできること」の間

▼夢中になる

WSの目的は教えることではない。ただ活動をやりたいのだ。

基礎から始めるのではなく、
「楽しさ」を知った後で、必要な技術を学ぶ。

いきなり「舞台」に挑戦する。

「今よりも背伸びした自分」を perform し、
「将来の自分」をつくりあげる。

「教えない教室」=「楽しさの中で学ぶ場」






ワークショップデザイン

① Consept

どんな人に (Who
 どんな価値をWhat?
 何のために (Why?
 提供すWSなのか

【目的】
 何を実現したいのか?
 何を生み出したいのか?
 何を持ち帰ってもらいたいのか?

② Style(型)

▼起承転結型
 起:関係性を高める
 承:資源を引き出す
 転:相互作用を引き出す
 結:成果を分かち合う

③ Program

Opening
 ↓
Work1 <Activity Theme 場>
Work2
 ・
 ・
 ↓
Closing

【Workの狙い】
 ①成果 :何をOutputするのか?
 ②関係性:参加者の関係性をどうしたいのか?
 (名詞+動詞+程度)(アイデアを出す。100個まで)

④ Activity

①場を温める
  アイスブレイク

②資源を引き出す
 テーマに対する体験や思いを引き出す

③話し合う
 ・考えを広げる(ブレスト)
 ・考えを深める(対話)
 ・対立を生み出して考える

④つくりあげる
 収束 意見やアイデアを集約する。

⑤分かち合う
 共有 気づきを深める。次の活動につなげる。

⑤ Theme(問い)

「問い」はWSの思考の質や成果を決めるので重要。
「Theme(問い)」は質問文で表現する。

問いはWorkの狙いと合わせる。

【Programは問いを並べたもの】
「答えやすい問い」から「深く考える問い」へ。

事実・経験 「どんなことがありましたか?」
  ↓
感想・感情 「どう感じましたか?」
  ↓
思考・考察 「なぜそう感じたのでしょうか?」
  ↓
 価値観  「何が学べますか?」

⑥ 場

▼グループサイズ
 1人  :自分の感情と深く向き合う。
 4〜6人:多様な意見。新しいアイデアや気付きを生み出す。
 全員  :共有する。振り返る。

▼レイアウト

▼掲示
 議論の「見える化」

▼五感に訴える演出
 音楽など






チョウチンアンコウの歪んだ愛


今回お届けするのは、歪んだ愛。
昼ドラのような世界です。
チョウチンアンコウの一種の、
変わった生殖活動をご紹介します。

オスとメスで大きさが違う!

今回の主役は「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」。長い名前ですね・・・(汗)。全部で16文字。魚類の中で最も長い和名のようです。見た目は、なかなかの強面ですね。分厚くてつんと上を向いたような唇。ざらざらしてそうな肌の荒れ具合。うーん、不気味です。ミツクリエナガチョウチンアンコウには、オスとメスの違いがはっきり分かる特徴があるんです。それは体長です。メスは40cm近くまで成長するのに対して、オスは4cmほどまでしか大きくならないんです!


出会いは奇跡!歪んだ愛の始まり

広大な深海の世界。同じ仲間の異性と出会う機会は、そうあることではありません。オスがメスを見かけたら、「このチャンスを逃すまい!」とメスの体をガブリ!鋭くかみ付いて離しません。そしてここから、歪んだ愛が始まります。オスの愛情が強すぎて、オスの唇とメスの皮膚が融合。血管までもがつながり、栄養も共有するようになるんです!まさに「ひも」状態ですね!



ひもになったオスの運命やいかに?

メスの体に寄り添い、ひもになってしまったオス。その後の運命はどうなってしまうのでしょうか?目はしだいに小さくなり、やがて消滅。内蔵すら退化してなくなってしまうんです!一方で、メスの卵巣が発達するにつれ、オスは精巣だけが異様に発達。オスは子孫を残すためだけの存在になってしまいます。やがて子孫を残し終えると、オスはメスの体内に吸収されてしまい、完全に同化してしまうんです!


寄り付くオスは拒まない!逆ハーレム状態

オスは深い愛情とともに己の身を捧げるにもかかわらず、メスはめちゃめちゃドライ。自分を気に入ってかみ付いてくれたオスは、次々と受け入れます。やがて、メスの体には複数のオスがくっつきます。まさに逆ハーレム状態!ミツクリエナガチョウチンアンコウの世界では、一妻多夫制なんですね。


ミツクリエナガチョウチンアンコウの、独特の雌雄の関係。いかがでしたか?私たちの身近な恋愛とは、かけ離れた世界かもしれません。でも過酷な深海の世界では、確実に子どもを残すために、必要な方法だったのかもしれません。(福田大展)

ミツクリエナガチョウチンアンコウ

体長はメスが40cmなのに、オスはわずか4cm。
オスは、メスを見つけると体にガブリと噛み付きます。
すると、オスの唇とメスの皮膚が融合。
血管までもがつながり、栄養もやりとりできるようになります。
まさに「ひも」状態!
寄生したオスは徐々に退化していきます。
目が小さくなり、最後には消滅。内蔵もなくなります。
一方で、メスの卵巣が発達してくると、オスの精巣だけが異様に発達。
オスは子孫を残すだけの存在になります。
そして子孫を残した後、オスが辿る運命は・・・
メスの体内に吸収されて取り込まれて、同化してしまいます。

深海は広くて暗いので、オスとメスが出会うのが大変。
出会いが少ない。
1回出会ったら、何が何でもゲットしないとダメなんです。
過酷な世界。
確実に子どもをつくるために、寄生という方法を選んだ。

深海生物の進化

発光

太陽光が届かない暗闇の世界。光を上手に使いこなす進化

①影を消す(カウンターイルミネーション)
  200〜1000mの深海魚のほとんどが、腹に発光器を備えている。
  完全に暗黒の領域となる1,000m以深では、
  カウンターイルミネーションの効果が期待できないためか、
  腹部の発光器はあまり見られない。


②獲物を探す(サーチライト)


  【オオクチホシエソ】眼の下に赤色の光を放つ発光器。暗視野スコープ
   深海では青い光が遠くまで届くので、青白い発光器を持つ生物が多い。
   しかし、オオクチホシエソはは赤い光を放つ発光器を備えている。
   さらに自らの眼も、赤色を感じやすいように進化。
   “赤外線照射装置”と“赤外線感知システム”を備えている
   赤外線の光は、他の深海生物には見えにくい。
   赤い光で、敵に気づかれないように忍び寄り、襲いかかる。
   青い発光器も持っていて、ハイビームのように遠くを見るのに使う。   
   クロロフィル(葉緑素)を持っている。
   クロロフィルをもつ細菌と発光バクテリアが共生し、
   赤い光を放つことができると考えられている。

③獲物をおびき寄せる(ルアー)
  

  【ムネエソ】口の中が光る
   口の中に多数の発光器を持つ。
   光に寄ってきた生物を、えさとしてそのまま食べてしまう。
   敵に見つかると、体をくねらせてうろこの角度を変え、
   敵の目に届かないように光を乱反射させて、姿を見えなくする。


  【Thaumatichthys axeli】
   チョウチンアンコウの仲間
   飛び出した上顎の先に、光るルアーをぶら下げている。
   大きな口を開けたまま、ルアーを光らせます。
   餌となる生物が光に集まってくると、
   ルアーを口の中に折り曲げて、誘い込みます。
   口の中に触れた瞬間、口を閉じて生物を閉じ込めます。
   


④驚かせて隠れる(防御・目くらまし)


  【ガウシア】 青色の発酵液を放ち、数秒後に明るく閃光する。
   動物プランクトン。
   発光タンパク質が、 海水中のNaイオンと反応して発光している。

⑤仲間を見つける(コミュニケーション・求愛)
【ミツマタヤリウオ】
雌雄で眼後部の発光器の大きさが違う。
雄が大きく、雌が小さい。雄が求愛に使う。
雌の体長は50cmほどで、雄は10cmにも満たない。
雄は雌の5分の1ほどの大きさにしか成長しない。
雄は成魚になると、餌をほとんど食べなくなる。
雌を探し、生殖だけにすべてを費やす。
幼魚のころに変わった形態をしている。
目が体長の半分ほども飛び出ている。
成長するにつれて、コイル状に巻かれる。
成魚になるころには、顔にくっつく。
また、腹から糸のように消化器官が伸びているが、
これも成長するにつれて、体内に収納される。

感覚

わずかな光をとらえる進化、光以外の感覚を研ぎ澄ませる進化。

①大きな眼
【オオメマトウダイ】
 目は頭の長さの半分と大きい。

【オオメソコイワシ】

②小さく退化した眼
【ユノハナガニ】

③望遠鏡のような筒状の眼

【デメニギス】
 水深400〜800m。
 眼が大きく、「管状眼」と呼ばれる筒状になっている。
 緑色の球状部分が、円筒形の高感度の眼。
 頭が透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされている。 
 眼の軸を回転させ、前から真上まで視点を変えられる。
 眼を真上に向け、わずかな太陽光によってできる獲物の影を探している。
 眼のような場所にあるものは、鼻に相当する器官。
 お腹に発光器を持つ。

【ボウエンギョ】

④長い柄の先の眼(少ない動きで視野を広げる)

【ミツマタヤリウオの子ども】
眼が長い柄の先にある。
眼が左右に飛び出している。
体が大きくなると、柄の先が縮んで短くなり、
眼の位置に収まる。
眼が長い理由は、周囲をよく見るためという説があるが、
詳しくは分かっていない。

⑤光を感じる

⑥光を感じる感光板(網膜が発達)

⑦体の表面に大きな孔(獲物の振動を見逃さない)
【オオアカクジラウオ】

⑧長いうろこ(振動や接触に敏感)

【ヒレナガチョウチンアンコウ】
糸のように長くした、ひれのすじを漂わせる。
体のところどころに生えている糸状のものは、側線の感覚孔にある皮弁。
レーダーのように水の流れを敏感に読み取り、
えさを捕まえるのに役立っていると考えられている。
頭に立派な角が生えている

⑨長いひげ(振動や接触に敏感)
⑩大きな鼻
⑪磁場を感じるセンサー(ヘラザメ)

口・胃袋・腸

深海はえさに乏しい。確実に捕獲するために発達した。

①口を大きく開ける

【ホウライエソ】
 体長35cm。水深500〜2500m。
 せきつい骨がバラバラに離れる。
 頭を激しく動かして、大きな口を開ける。
 そのときに、大きな獲物を口の中に通すため、
 心臓や腹部大動脈、えらを後ろ下方に押し下げられる。
 するどい牙を持つ。
 牙に大きすぎる獲物が刺さったときに、飲み込めずに餓死することもある。


【ダイニチホシエソ】
 せきつい骨がバラバラに離れる。
 頭を激しく動かして、大きな口を開ける。


②大きな牙を持つ
【ホウライエソ】

③袋のような口を持つ
【フクロウナギ】
 大きくて伸び縮みする、袋のような口を持っている。
 口の長さは頭蓋骨の10倍ほど。口の上に頭蓋骨が乗っている感じだ。
 大きな口を開けたまま、体を垂直に立てて浮上。
 小さいエビなどを誘い込み、口を閉じて獲物を一気に飲み込む。
 尻尾の先端に発光器があり、
 ルアーのように獲物をおびき寄せている可能性がある。
 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=INJ5Tk7Nbi4

④胃袋を大きく広げて丸飲みする

【フウセンウナギ】
 英名は「Gulper」“丸飲みするもの”と呼ばれています。
 腹の筋肉が柔らかく、胃袋を大きく広げられる。
 丸呑みした餌を収められる。
 腹が飲み込んだ魚のような形になり、風船のように膨らむ。
 尻尾の先に発光器を持つ。

【クロボウズギス】
 英名は「Deepsea swallowers」“深海の大食漢”。
 自分よりも大きな魚を飲み込むことができる。
 腹が飲み込んだ魚のような形になる。

⑤鳥のくちばしのような長い口を持つ
【シギウナギ】

⑥長い腸で消化と吸収の効率を高める
【ホウキボシエソの子ども】
 体長の5倍ほどの、長い腸をぶら下げている。
 腸が体の外に露出している。
 腸の表面積を広くして、消化と吸収の効率を高めている。

運動

活発に動き回るのではなく、じっと待機して獲物を待つ

①長いうろこで三脚のように体を支える
②長いひげ
③成長せずにエネルギーを節約

防御

①肛門から墨を出す(アカナマダ)
②光る液を出して驚かせる
③体をとげで覆う

①赤(赤はわずかな太陽光の青を吸収して黒く見えるため)
②黒(深海魚の9割は黒い。闇に紛れるため。影は腹部の発光器で打ち消す)
③紫
④透明

発音



発電

シビレエイ科やガンギエイ科が発電する。
攻撃や防御、自分の位置を知る、コミュニケーションなどに使っている。
一度放電すると、充電にかなりの時間が必要。
シビレエイ類は、体の左右にそら豆状の大きな発電器を持つ。
起電力は50〜80ボルト、電流は40〜50アンペアほど。
ガンギエイ類は尻尾の両側に、細長い発電器を持つ。
起電力は数ボルト。

【ヤマトシビレエイ】
【スベスベカスベ】
 ウロコがほとんどなくスベスベしているところから命名





繁殖


浮き袋

高水圧、水圧の変化に耐える進化。

①浮き袋をなくす
②グアニン結晶で浮き袋を覆って頑丈にする
③中身を気体ではなく、脂肪やワックスに置き換える



オオグチボヤ


概要

水深300〜1000m。体長10〜15cm。
海水の流れる方向に向かって、パックリと口を大きく開けて待ちぶせ。
大量の海水を飲み込み、えらでプランクトンをこしとって食べる。
植物プランクトンや動物性プランクトン、小さなエビを食べる。
えさが口に入ると、ガバッと口を閉じて閉じ込める。
こしとった海水は、吐き出す。
大きな口は入水孔で、その上にあるものが出水孔。
マリオのパックンフラワーに似ている。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gYcB180X0Tk

ピタゴラスイッチ大解剖!

http://www.youtube.com/watch?v=GOMIBdM6N7Q&feature=player_embedded
今回はこの動画を徹底解剖してみたいと思います!

ピタゴラスイッチとは

ピタゴラスイッチとは、NHK教育テレビの番組の名前です。番組の中で「ピタゴラ装置」と呼ばれるものが登場します。玉が転がったり、物が倒れたりしながら、ドミノ倒しのように次々と連鎖して動いていきます。

この動画は、新聞の1ページをめくるピタゴラ装置を紹介しています。ただ普通にめくるのではなく、あの手この手といろんな仕掛けがしてあります。ピタゴラ装置には、いろんなエネルギーが登場し、めまぐるしく変化しているんです。


高い所は好きですか?


皆さんはジェットコースターは好きですか?私は大の苦手なのですが・・・。

「カチカチカチカチ」と高い場所まで登る不気味な音。
「キャー!高い!」と感じるあの恐怖。

この「高い!」というのもエネルギーの一つなんです。「位置エネルギー」と呼ばれいていて、高ければ高いほど大きなエネルギーが蓄えられます。

そして、高い場所に登った後は、真っ逆さまにものすごい速さで落ちます。この「速い!」というのもエネルギーで、「運動エネルギー」といいます。

今回のピタゴラ装置の中にも、この位置エネルギーから運動エネルギーへの変換が、たくさん登場しているんです。例えば、一番最初の絵画の額が傾いて玉が転がるのもそうですね。



物を燃やすエネルギー


次に出てくるエネルギーは、火が燃えるエネルギー「化学エネルギー」です。この場面では、炎がひもを燃やして、玉が落ちて転がっています。この一瞬で「化学エネルギー → 位置エネルギー → 運動エネルギー」と目まぐるしく変化しているんです。


熱いエネルギー

熱々の石焼きビビンパを食べていて、思わず食器に触ってしまって「熱っ!」ってなったことありますか?この「熱い!」というのもエネルギーで、「熱エネルギー」と呼ばれています。ピタゴラ装置の中では、ビーカーの中の液体が沸とうする場面で出てきます。



まずはガスバーナーの火が燃えて、その熱でビーカーの液体が沸とうします。水蒸気が上に立ち上り、スポンジに吸収。やがてスポンジが重くなり、下に下がっています。この場面では・・・






上の図のように、4種類エネルギーが登場して変化しているんです!物理好きとしては、水蒸気がスポンジに吸収されて、熱エネルギーが位置エネルギーに変わるところがたまりません!


ハムスター登場!

さあ、そして最後のクライマックスは、ハムスターが登場する場面です。ノートパソコンが落ちたときに、ドライヤーの電源が入ります。これは身近な「電気エネルギー」です。


そしてドライヤーから出た熱風がハムスターにあたり、ハムスターが「いやー!」と逃げて言います。そして玉が転がっていきます。ハムスターさんごめんなさい。


この場面では・・・


上の図のように、5種類のエネルギーが変化しています!「ハムスターが動くエネルギー」というのは、表現が難しいところですが(笑)今回の2分ほどの動画の中に、たくさんのエネルギーが詰まっていました。皆さんの生活に身近なエネルギー。他にもあるので、いろいろ探してみてください。(福田大展)




マッコウクジラ


地球上最大の無せきつい動物「ダイオウイカ」が、
世間をにぎわせているようなので、
その最大のライバルである「マッコウクジラ」に
注目してみたいと思います。

 大型バス2台分の長さ!

丸く突き出た、巨大なおでこが愛らしいですね。体長は大きいもので18m。歯を持つ動物の中では、地球上最大の生物です。町中を走る路線バスの長さが9mほどなので、約2台分の大きさもあるんです。

潜水の天才!秘密はおでこの中に!?

マッコウクジラは潜水が大得意。水深1000mほどまで潜れるんです!その鍵を握っているのが、大きなおでこ。おでこの浮力を調節して、時には「おもり」、時には「浮き袋」の役目を果たしているんです!


おでこの中には、一体何が入っているのでしょうか?その大部分には、「脳油」と呼ばれるものが詰まっています。深く潜りたいときには、鼻の穴から冷たい海水を入れて脳油を冷却。脳油を固めて「おもり」にします。一方、海面に上がりたいときには、脳油を血液で温めてもとの液体に。浮力を大きくして「浮き袋」としておでこを活用しているんです。

息継ぎなしで1時間海の中

マッコウクジラは一旦潜り始めたら、1時間以上も呼吸をせずに泳ぎ続けても平気なんです!そんなに深くまで潜って、息苦しくならないのでしょうか?マッコウクジラは、酸素を貯めるタンパク質「ミオグロビン」が、全身の筋肉にあるため、大量の酸素を蓄えられるんです。

音で深海を“見る”

マッコウクジラが深くまで潜れることは分かりましたが、深海は太陽の光が届かない暗闇の世界。深海の様子は見えているのでしょうか?

「パチッ!パチッ!パチッ!パチッ!」

このサイトの音を聞いてください。


マッコウクジラは、深海で「クリック音」と呼ばれる音波を出しています。その跳ね返ってきた音を聞くことで、獲物を探していると考えられています。音で深海を“見ている”のです!


何のために深海へ?

マッコウクジラが深海に行くことは分かりましたが、一体何のために潜っているのでしょうか?実は、深海のイカが大好物。体が大きいだけあって食欲旺盛で、1日に1トンものイカを食べるそうです。もちろん、ダイオウイカにも目がありません。2体の戦いを見た人はまだ誰もいませんが、マッコウクジラの口の周りに、ダイオウイカの吸盤に吸い付かれたと思われる痕跡が、確認されています。体長18m同士の決闘。いつか見てみたいですね。(福田大展)

PVイベント

最近何して遊んでる?

DS
AKBのダンス

→それもみんな「エネルギー」なんだよ。

エネルギーって何だろう?

「最近何して遊んでる?」など、子どもが興味を持っていることを引き出して、エネルギーが関係していることを伝える。身の回りにはエネルギーがいっぱい。

 肉や野菜を焼く
 お風呂のお湯を沸かす
 自動車を走らせる
 電車を走らせる
 飛行機を飛ばす
 DSを動かす
 走る、歌をうたう、踊る

どんなエネルギーがあるのかな?

 熱い!   熱エネルギー
 まぶしい! 光エネルギー
 うるさい! 音エネルギー
 高い!   位置エネルギー
 速い!   運動エネルギー
 
→今日話すのは「電気エネルギー」

電気エネルギーでどんなことができるのかな?

 光る 部屋を明るくする
 熱  温める
 音  DSの音を鳴らす
 運動 電車を走らせる

電気を作ってみよう!

 火 蒸気でタービンを回す
 水 水を高いところから落とす
 光 太陽電池
 風 プロペラを回す

電気を作るには何がいるかな?

 火 石炭、石油、天然ガス
 水 ダム、川
 光 太陽
 風 風

それはどこにあるかな?

化石燃料


聞いておきたいこと

ターゲットは?
会場の雰囲気は?
工作でつくる太陽電池はどんなもの?



ヘマソラール


スペインにあるタワー式太陽熱発電所。
ヘマソラールはスペイン語(Gema solar)で「太陽の宝石」という意味。
出力は19.9MW。1年間に110GWh発電し、2万5000世帯の電気をまかなう。

185ha(東京ドーム142個分)の敷地に、2650個のヘリオスタットを設置。
ヘリオスタットとは、太陽の動きに追従して鏡の向きを調整する平面鏡。
20秒ごとに反射板の向きを変えている。鏡の大きさは120平方m(?)。
高さ140mの中央塔に光を集めて、水、オイル、溶融塩などの液体を加熱。
加熱された液体で水を蒸発させて、蒸気タービンを回して発電する。

ASIMO

ASIMO

ASIMO = Advanced Step in Inovative Movility
本田技研工業が開発し、ホンダエンジニアリング株式会社が製造している、
世界初の二足歩行ロボット。

▼3つのセンサ
・視覚センサ(高ダイナミックカメラ)
 目のところに付いているカメラで撮影した画像から、
 輪郭の特徴をつかんで、人を識別する。

・床面センサ(自己位置補正カメラ)
 へそから下を見ている赤外線センサとCCDカメラ。
 赤外線センサは、足元から2m先の床面と障害物を検出。
 CCDカメラは床面上のマークを認識し、地図情報とのズレを補正する。

・超音波センサ(全周囲障害物センサ)
 お腹から超音波を発して、3m先の人や障害物を検出。
 視覚センサでは捉えられないガラスなどを見つける。


▼手首に力覚センサ
 手首に搭載した力覚センサで、左右の腕の力を調整。
 握手や手つなぎ歩行、ワゴン運搬、トレイの受け渡しなどができる。

▼6km/hで走るときには0.08秒、宙に浮いている。

歴史

▼Eモデル
 「Experimental Model」は、歩行の原理を研究する実験機で脚部のみ。

▼Pモデル
 「Prototype Model」は、完全自律歩行を目指した試作機で、
  上半身も開発され、より人型に近づいた。

▼ASIMO
     身長  体重   歩く速度  走る速度  電源  稼働時間
(2000)120cm  52kg  1.6km/h        Ni-H   30分
(2004)130cm  54kg  2.5km/h   3km/h  Li-ion 40分-1時間
(2005)130cm  54kg  2.7km/h   6km/h  Li-ion 40分-1時間
(2011)130cm  48kg  2.7km/h   9km/h   ?  40分(自動充電機能)

応用

ヒューマノイドロボット研究で培った、
「二足歩行技術」や「バランス制御技術」を応用している。
「UNI-CUB」「体重支持型歩行アシスト」
 原発事故が起こった福島第一原発で作業する「高所調査用ロボット」

対話

→ASIMOにどんなことをしてもらいたいですか?
実は、東日本大震災の後に、あることをしてほしいという意見が殺到したんです。
→なんだか分かりますか?
「ASIMOを原発に派遣できないか」って声です。
開発者は、ASIMOは無理だが、培った技術は何かの役に立つと考えました。
「バルブ開閉用作業アームロボット」を3ヶ月で開発。現場投入はできなかった。
続いて、原発内の細部をモニタリングする「高所調査用ロボット」を開発。
2013年6月18日、福島第一原発で稼動を始めました。

高所調査用ロボット


アームの先端に、線量計やカメラ、レーザーレンジファインダーを設置。
放射線量の測定や線源の特定、詳細な画像や三次元形状データの確認をしている。
最長7mまで伸びる。

ASIMOの開発で培った、技術を応用している。
・三次元のポイントクラウド(点群座標)により、構造物を立体的に表示する技術
・多関節を同時に制御するシステム
・アームが周囲の構造物に接触した際にその衝撃を吸収する制御技術

ひらめく

展示内容

▼導入
 「ペニシリン」の発見(フレミング)
 細菌培養していたシャーレに生えたカビ…。
 当初の目的(細菌培養)からすれば、明らかな「失敗」。
 しかし、カビの周りには細菌がない。カビには細菌の増殖を防ぐ「何か」がある
 (セレンディピティの発現、ひらめきの瞬間)
 カビの中から抗生物質ペニシリンを発見。
→失敗の中からひらめいた経験はありますか?

▼先端例
 「導電性プラスチック」
 ひらめきの瞬間は、マグダイアミド(無機化学)とヒーガー(物性)との出会い。

「セレンディピティ」偶然にも幸運な発見をする潜在的な力
 白川さんは「よく観察しよう」「よく記録しよう」「深く考えよう」と言います。
 幸運だけでなく、準備も大切なんだと思います。

▼その他の例
 「ポストイット」
 「面ファスナー」
 「カーボンナノチューブの大量合成法」




導電性高分子

導電性高分子


電気を通す高分子のこと。通常のポリマーは絶縁材料だが、1970年代に炭素-炭素の2重結合と単結合が交互に結合したポリアセチレンにハロゲンを添加(ドーピング)することによって、金属並みの導電性が発見された。

展示のクローバーは、
(正極)ポリアニリンを塗ったPETフィルム
(負極)ITO - PETフィルム

          安定性  透明性  成膜性
ポリチオフェン系   ◎    ◎    ◎
ポリアセチレン系    ×     ×    ○
ポリアニリン系    ○    ○    ○
ポリピロール系      ◎     ×     ×



白川英樹さんの発見

真っ黒な「粉」しかできないと考えれていたポリアセチレンだが、「薄膜」ができた。ポリアセチレンは触媒を溶かした液にアセチレンガスを吹き込み、溶液中で重合させてつくる。原因は、触媒溶液濃度の単位で「m(ミリ)」を見逃し、1000倍の触媒を加えていたからだった。金属光沢を放っていたので、電気が通るかもしれないと考えたが、通らなかった。10年後、マグダイアミドさん(無機化学)とヒーガーさん(物性)と共同研究。化学ドーピングという発想で、金属並みに電気が流れた。
「セレンディピティ」偶然にも幸運な発見をする潜在的な力

応用

▼タッチパネル(iPhone、ATM)
▼リチウムイオン電池の電極
▼有機EL
▼有機薄膜太陽電池


みならう

展示内容

▼導入
 「グライダー」
  「鳥のように空を飛びたい」という願い。
  空飛ぶ鳥の翼を観察。構造や機能を真似して、グライダーを作った。

 オットー・リリエンタール
  コウノトリに魅せられて、1891年に鳥型のグライダーで初めて飛行。
  2000回以上の飛行を繰り返し、1896年に墜落して死亡した。

 ライト兄弟
  1903年に飛行機による有人動力飛行に世界で初めて成功。

→「鳥のように空を飛びたい」と思ったことありますか?
 130年ほど前にもいたんです。そう思った人が。
 初めて空を飛んだ人。
→誰でしょう?
 ライト兄弟だと思うでしょ。
 その12年前にグライダーで飛んでる人がいるんです。
 リリエンタール。でも、墜落して死んでしまいました。
 リリエンタールは、鳥を完全に真似しました。
 ライト兄弟は、真似するだけでなく、エンジンを積んだんです。


▼先端例
 「人工光合成」
  光触媒、本多・藤嶋効果(酸化チタン)、Ru-Re金属錯体、色素増感型PV

▼その他の例
 「ハスの葉」超撥水タイル
 「モルフォチョウの羽」モルフォテックス
 「ダブルネットワークゲル」人工関節軟骨

対話

人間は自然に憧れることで、新しい技術を生み出してきた。
生き物や自然に驚かされたり、憧れたりした経験はありますか?




人工光合成

光合成とは

太陽の光エネルギーを使い、二酸化炭素と水から、糖と酸素をつくる反応


【明反応】光化学反応(光エネルギーを化学エネルギーに変換)
  水を光エネルギーで、酸素と水素イオンと電子に分解。
  分解するには「触媒」の力が必要。
  「光化学系II(PSII)」というタンパク質複合体が触媒の役割をしている。
  電子はNADPHという物質にたくわえられます。
  葉緑体の中の膜を隔てて水素イオンの濃度差が生じ、
  これによってATPを合成するための原動力が生まれます。
  光化学反応は葉緑体の中にあるチラコイドの膜で起こる。


【暗反応】カルビン回路(化学エネルギーから糖を合成)
  光化学反応で作られたNADPHとATPを使い、
  二酸化炭素と水を材料として糖が作られる。
  カルビン回路の反応は、ストロマ(葉緑体基質)で起こる。


本多・藤嶋効果

二酸化チタン電極に紫外線を当てると、
水が分解されて二酸化チタン電極から酸素、白金電極から水素が発生。
さらに電極間に電流が生じる現象。
本多健一と藤嶋昭が、1967年に発見。


Link

二酸化炭素が資源に!夢の人工光合成

船舶自動識別装置(AIS)

船舶自動識別装置(AIS)
Automatic Identification Systemの略。
船舶の情報を、船舶相互間、船舶と陸上局間で自動的に交換するシステム。
【ライブ船舶マップ

▼共有する情報
 識別番号、船名、船の種類、位置、針路、速力、目的地など。

海の安全を守る国際条約「SOLAS条約」では、
以下の船舶にAISの設置を義務付けています。
・すべての旅客船
・国際航海に従事する300トン以上の船舶
・国際航海に従事しない500トン以上の船舶
→小型漁船に設置する義務はない。
→なぜ義務にしない?【設置コスト?】【情報が複雑になる?】

24時間体制で、AISの情報を収集し、必要な情報を提供。
▼提供する情報
 海難の情報、気象の状況、航路標識の異常の情報、工事・作業・障害物の情報。
 危険な航行をしている船舶には、緊急事態回避のための情報
 衝突の恐れのある船舶には、回避のための情報を提供して海難を事前に防止する。
 「進路方向に岩礁があります。注意してください」
(例)(ATTENTION)YOU ARE GOING TO AGROUND .
   PLEASE CHECK YOUR POSITION IMMEDIATELY.
   (注意)あなたは乗揚げの危険があります。すぐに位置を確認してください。
監視体制は機械ではなく
情報提供の方法は?【人による監視?】

▼使用事例・衝突
① 衝突の恐れがある2隻の船舶を発見
② 針路や速力に変化がない場合、AISメッセージを送信
③ さらに接近した場合、無線で船舶を呼び出して注意

▼宮城沖の船舶衝突事故
 6月23日午後1時ごろ、マグロはえ縄漁船(19トン)と、外国籍の自動車運搬船(57600トン)が衝突。漁船が真っ二つに。船長の義沢宏志さん(52)が行方不明。運搬船の船長によると、事故当時は雨で視界が悪かったという。

アナグラのうた

空間情報科学

私たちが暮らす実空間での人やモノのふるまいを計測し、
その結果を共有することで、人々の暮らしを支援しようとする科学。
提供される情報が多ければ多いほど良い。

「Spatial Information Science」
Spatial information science is the science of measuring the behavior of people and objects in the real space that we live in, sharing the results, and thereby supporting people's lives. The more information provided by people, the more substantial are the results.

ナガメ「空間情報を構築する技術」

「空間情報基盤の構築」を担う装置。
さまざまなセンサーを使って空間の中のいろいろなモノを計測し、
三次元地理空間モデルをつくり上げること。
その空間モデルは、世界のデジタルコピーをつくるための共通基盤となる。

「Nagame(Perspective)」is  a device for constructing spatial information infrastructure. The construction of spatial information infrastructure means using sensors to measure various things in spaces and building three-dimensional geographical space models.

イド「人の行動から情報を得る技術」

「移動情報の計測」を担う装置。
さまざまなセンサーを使って人間の位置や移動、ふるまいなどを測定。
行動を予測し、先回りして行動を支援できるようになる。

「Ido(Movement)」is a device for measuring movement information.The measurement of movement information means to understand the location, movement, behavior, and so on of people. If such information is known, it becomes possible to predict the next actions and support actions in advance.

イキトイキ「人の状態から情報を得る技術」

「生体情報の計測」を担う装置。
体温や心拍や運動量などの人間の状態を計測して、健康状態を調べる。

「Ikitoiki(Breathing)」is a device for measuring biometric information. The measurement of biometric information means understanding a person's health condition and so on by measuring such things as temperature, heartbeat, and amount of exercise.

「ばんそうこう型生体センサー」
体温、脈拍、血圧、発汗、運動量の人体データと、
気温、気圧、日照、湿度、騒音の環境データを計測する。
指輪やイヤホン、入れ歯に埋め込むことも考えている。
歯の動きから、コミュニケーションがちゃんと取れているかとか、
精神状態を推定できるかもしれない。
脈拍の揺らぎから周波数成分を分析すると、
ストレスを感じているのか、リラックスしているのかが分かる。
就寝時のデータは、レム睡眠とノンレム睡眠が分かる。
→何に使えるでしょうか?
→「What do you want to use ?」

five to measure physical data relating to body temperature, pulsation, blood pressure, perspiration, and physical exercise, and five to measure environmental data relating to air temperature, air pressure, sunlight, humidity, and noise.

ワカラヌ「個人の情報を守る技術」

「個人情報の保護」を担う装置。
個人の情報にはプライバシー情報が含まれる。
情報を共有するには、本人が特定できないように情報を加工しなくてはいけない。

「Wakaranu(Anonymity)」is a device for protecting personal information. Since measured personal information includes a substantial amount of private information, in order for us to share information, a technology is necessary to process information in such a way that the person who provided the information cannot be specified. Wakaranu makes it impossible to identify the specific source of information.

シアワセ「情報を共有して活用する技術」

「情報の共有と活用」を担う装置。
集められたたくさんの人たちの情報から、役に立つ知識を見つけ出し、
社会全体の価値を生み出さなくてはいけない。

「Shiawase(Happiness)」is a device for sharing and applying information. If information can be collected from many people, various technologies become necessary to extract useful knowledge from that information and create values for individuals and for society as a whole. By sharing information, it becomes possible to solve social problems and make society more affluent.

フューチャーセンターをつくろう

フューチャーセンターとは何か

創造的なワークショップのファシリテーションという「機能」を提供し、
対話やアイディア創出という「活動」を行う概念。

論理的分析だけでは解決できない問題に対して、
「対話」「未来思考」「デザイン思考」の力でブレークスルーする場

もともとは北欧で始まった「未来の知的資本を生み出す場」

「知的資本」とは、
「人的資本」人の成長
「構造的資本」アイディアの創出
「関係性資本」新しい人と人とのつながり

「良い場」とは、
参加者が多くの「気づき」を得て、
何か「行動を起こしたくなる」ような、
新たな「関係性が生まれる」こと

6つの原則

① 想いを持った人にとっての大切な問いから、すべてが始まる
 【信頼感】
 社会全体を考えた情熱のある「問い」から始まる。
 想いを持った人が不可欠。
 ファシリテーターが場を信頼することが大切。

② 新たな可能性を描くために、多様な人たちの知恵が一つの場に集まる
 【多様性】
 多様な人たちを集める。
 国籍、性別、年齢、思想、階層、業界、職業、専門性など。

③ 集まった人たちの関係性を大切にすることで、効果的に自発性を引き出す
 【関係性】
 問題解決よりも人間関係を大切にする。おもてなし。
 一人ひとりの話をきちんと聴く。
 できるだけ少ない人数に分かれて、対話の機会を多くつくる。

④ そこでの共通経験やアクティブな学習により、新たなより良い実践が創発される
 【全体性】
 全員で協同作業を行うことで、「社会を変える同志になるかも」と感じる。

⑤ あらゆるものをプロトタイピングする
 【可視性】
 目に見える形に表現してみる。絵や図、物語など。

⑥ 質の高い対話が、これからの方向性やステップ、効果的なアクションを明らかにする
 【安心感】
 対話により「一緒にやりたいこと」が生まれる。
 そこには、目指したい方向性の共有があり、
 具体的なステップのイメージが物語として共有されている。

フューチャーセンターの方法論

①対話の方法論(Art of Hosting)
 「ワールドカフェ」
  テーブル全体に広げた模造紙に、自由にカラフルにメモを描きながら話し合う。
  メンバーを変えながら複数回話し合う。アイディアが他花受粉する。
  
 「Open Space Technology」
  参加者が主体的にテーマを提案し、対話を行う。
  マーケットプレイス、セッション、ハーベスト(収穫)

 「Appreciative Inquiry」
  問題ではなく、うまくいっていることや強みに注目する問いから始める、
  ポジティブ・アプローチと呼ばれる対話の方法論。
  ・すでに効果があることをDiscover(発見)する
  ・それを発展させたらどうなるかDream(夢)を描く
  ・次に起こりうることをDesign(デザイン)する
  ・デザインされたものをDestiny(運命)にする

 「フィッシュボウル」
  対話を深めつつ、参加者全員で共有するための対話の方法論。
  中心に対話をする人を円形に置き、さらに外側に聴く人を円形に配置する。
  外側の人はメモを取るなど、真剣に聴くことに価値がある。

②未来思考の方法論
 「未来スキャニング」
  テーマに影響を与える要因「変化の兆し」を抽出する。
  その要因を組み合わせて、起こりうる未来を洞察する手法。

 「シナリオプランニング」
  不確実な変化を生み出す深層要因を洞察し、
  あり得る未来への展開について複数の仮設(未来シナリオ)を立て、
  それに基づいて意思決定や判断を行うための戦略を決める手法。

 「フューチャーサーチ」
  すべてのステークホルダーが集まり、具体的な課題に取り組む手法。
  ・過去を振り返る
  ・現在を探求する
  ・理想的な未来のシナリオ作る
  ・コモングラウンド(共通のよりどころ)を明確化する
  ・アクションプランを作る

③デザイン思考の方法論
 「ユーザー観察」
  偏見なく人間の行動を見て、新たな洞察や気づきを得るための方法。

 「ブレインストーミング」
  集団でアイディアを出し合い、連鎖することで、発想を誘発する方法。
  ・良い・悪いの判断をしない(結論厳禁)
  ・ワイルドなアイディアを歓迎する(自由奔放)
  ・アイディアの量を求める(質より量)
  ・アイディアを結合し発展させる(結合改善)

 「経験プロトタイピング」
  ユーザーが新たに味わう経験を、目に見えるかたちに具体化する手法。
  やり方は多彩で、絵コンテや紙芝居、物語、芝居など。
  「こんな経験があったら」という仮説を実際に経験してみる。

ファシリテーターに大切なこと

創発された良いアイディアを逃さずつかみ取り、
全員の目に入る場所に大きく提示すること。

ネットワークで社会を変えていく想像力。


超伝導

歴史


オランダの物理学者カマリン・オンネスが1908年、ヘリウムの液化に成功
4K(−269℃)の極低温の世界を作り出した。
水銀の電気抵抗を調べると、4.2Kでいきなりゼロになった。
金属リングに電流を流し、磁場の変化を2年間実験。まったく減衰しなかった。
オンネスは1911年に超伝導を発表し、1913年にノーベル賞を受賞した。
超伝導とは物質が「電気抵抗ゼロ」で電流を流す状態のこと。


電気抵抗ゼロ

発熱によるエネルギーロスをなくすことができる。
発電量の5%は発熱によりロスしている。
強力な電磁石を作れる

マイスナー効果

超電導体は完全に磁場をはじく。この性質を「完全反磁性」と呼ぶ。
磁場をかけると電磁誘導により、押し戻そうとする磁力を生む電流が表面に発生。
電気抵抗がないので、電流が流れ続ける。
外部からの磁場を打ち消し合い、内部の磁束密度をゼロにする。

磁場を強くすると、ある大きさで磁場をはじかなくなる。
この磁場の大きさを「臨界磁場」という。
臨界磁場に達した瞬間に超伝導性を失うものを「第1種超伝導体」
磁場の侵入をある程度受け入れ、常伝導と超電導が共存するものを「第2種超伝導体」

ピン止め効果

第2種超伝導体は、超伝導と常伝導の部分が混在。
常伝導の部分では、磁場は「量子化磁束」となって三角形の格子状に配置される。

量子化磁束が侵入しているときに電流を流すと、磁束にローレンツ力がはたらく。
磁束が動くと誘導起電力が発生し、電気抵抗が生まれてしまう。

超伝導体にあらかじめ不純物を混ぜて欠陥をつくることで、
磁束は欠陥に捕らえられて動かなくなり、電気抵抗の発生を防げる。


磁場をかけた状態で、第2種超伝導体を超電導状態にすると「磁場を記憶する」
つまり、磁場を変化させると戻ろうとする力がはたらく
固定されて動かなくなる現象を「ピン止め効果」(flux pinning)と呼ぶ。
http://www.youtube.com/watch?v=LZBW3RAHFqs&feature=player_embedded